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喪失記 (角川文庫)

喪失記 (角川文庫)

喪失記 (角川文庫)

作家
姫野カオルコ
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-12-18
ISBN
9784041835067
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喪失記 (角川文庫) / 感想・レビュー

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金吾

主人公のアンバランスさが話の続きを知りたくなる推進力になっているように感じました。何故そのような考え方になるのかを理解不十分ながら咀嚼しながら読みました。幼少期から今までを上手くまとめているように思います。

2023/12/04

ゆきらぱ

「ひとりでいるのが好き、だと言えるのは、果てしなく長い時間をひとりでいたことのない人間だからである。彼、あるいは彼女にとっては、ごく短い時間にひとりでいることが新鮮なのである。」ここに圧倒的な孤独を感じた。果てしない孤独に恐ろしさも感じた。姫野カオルコの小説はそんな孤独を少し解きほぐしてくれる

2022/05/20

ふみ

理津子さんの思う卑しさ汚さ、けっこう理解出来てしまうんだけど、そうすると自分は不潔極まりない女になっちゃう(笑)困ったなー。

2016/09/16

あまみ

筋の構成が上手いのだろう。読み始めたら置くのに苦労する。▽睡眠薬を7錠も飲んで、ドライバーを持って、溢れる風呂に入ってーー。ウワーそうなるのか! こんな物語か?と恐れたら……そんなことって(意味不明(笑)。 理律子のような女性を作り上げる姫野さんはすごいと思った。

2023/05/13

「私は男に飢えていた。(中略)私は強い」。姫野氏『処女三部作』第二部の本書冒頭。幼少期をキリスト協会で過ごした理津子、33歳、処女。厳格な教えが染み付き嘘も付けない。「なぜ男が直球を怖がるのか」と苦悶し望まれる女性性の所有を怖れる。触れれば感応し濡れて欲する。似た男「大西」が現れ、2人はひたすら食べる。解説は、彼女自身の時間を受け入れるという解決策を見出したとある。嘗てバッティングセンターによく通った。直球も好きだったが、直球を捕球するのもまた、痺れるほど好きだった。そんな愚生に理解できるだろうか?

2014/04/10

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