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蕎麦屋の恋 (角川文庫 ひ 8-12)

蕎麦屋の恋 (角川文庫 ひ 8-12)

蕎麦屋の恋 (角川文庫 ひ 8-12)

作家
姫野カオルコ
戸田 ノブコ
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-09-25
ISBN
9784041835128
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蕎麦屋の恋 (角川文庫 ひ 8-12) / 感想・レビュー

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夢追人009

姫野カオルコさんの3作収録の中短編集を読んで第一に感じたのは重苦しさとは無縁の恋愛に対する軽やかでしなやかな感性ですね。表題作『蕎麦屋の恋』は既婚者なのに会社の同僚女性達にモテモテの43歳の経理課長・秋原健一と調理師を目指す恋愛下手の30歳女性・波多野妙子との心のふれあいの物語で、二人一緒に「花の首飾り」を口ずさみながら何処までも健全で不倫関係に陥りそうには全く思えない不思議な男女関係が描かれていますね。あまりに純粋過ぎるヒロインの行く末が心配になりますがこのまま真っ直ぐに進むのが幸せかなとも思いますね。

2020/01/13

じいじ

二作目の姫野作品は、文章は歯切れがよく読み易い。独特の空気感を感じます。表題作―題材は平凡だが爽やかで読み心地良い中編小説です。43歳妻子持ち、製薬会社の経理課長が主人公。計算機ならぬ算盤が達者なだけの冴えない中年男。何だか知れぬが、この男悔しいくらい女性にモテるのだ。或る日、通勤電車で出会ったユニークな女との恋が芽生えます。果たして、気になる恋の行方は…? 随所で懐かしのタイガースの「花の首飾り」が聴こえてきます。

2018/11/21

shizuka

なんといっても「蕎麦屋の恋」が秀逸。まず京急線沿線の話。いつも利用している路線だから親近感湧きまくり。八景、横浜、川崎とイメージしやすく、頭の中が映画館に。あれはきっとあそこだろうなーと。波多野さんの恋の表現、ステキ。炬燵に入って一緒にTVを見る。愛情があるからこそ。愛を感じる場面、行動、人それぞれなんだ。ホテル行って一緒にTV見て帰る。新鮮だった!他2編。自由が丘の勘違いカフェはありそうで。基次郎的行動痛快。最後、フィンランド舞台。タイプの違う女性2人と男性1人。桜子タイプなんだかんだモテる。おそらく。

2017/03/24

佐島楓

表題作ほか二編収録。表題作がよかった。人生に疲れてきている中年男性と、人生これからのアラサー女性の邂逅。恋に発展未満のよくわからない、不思議な距離感。それを醸し出しているのはひとえに超・天然の女性。このようなずれていたりはみ出していたり、あるいは生きづらさを感じている人物を書くのが姫野さんはとても巧いと思う。いい小説を読ませていただいた。

2014/03/26

カッパ

【△】薄めで読みやすいかな?と思って借りました。図書館で。文庫の表紙はほんわか。どれも、これも恋愛未満なもので作られた形ではない。大人のいけてる女子ではないのでそんなのもあるんだー。ってな気持ちで読みました。お洒落人間になるために読むかな。

2018/03/17

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