ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫 お 18-15)
ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫 お 18-15) / 感想・レビュー
いこ
ロックバンドを組む18歳の男子3人が、初の全国ツアーを巡り成長していくひと夏を描く。途中から訳ありゴスロリ少女も加わり、「これぞ青春」とばかりに熱くキラキラと加速していくストーリー。ライブ場面で、まるで会場に紛れ込んだような錯覚を起こさせる描写は、流石本職の著者。読書中、私も18歳にワープしていた。若さゆえの焦りや危うさには痛い程覚えがあった。一転して、マネージャーの得さん38歳の最後の決断には、同じ大人として涙が出そうだった。若者も大人も、夢を忘れず、もっと無茶して生きてみない?と気持ちあおられる一冊!
2021/08/17
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
読み友さんのレビューが気になって。本書は18歳の耕助が仲間のザジ・バンとパンクバンド「野原」を組み、生まれて初めて東京から九州の福岡へとライブツアーにでるロードムービー小説。途中に出会った謎の七曲町子というゴスロリ娘も加わり、数々のハプニングが巻き起こる。浮き立つほどに、突きやぶるように勢いよく描かれるライブ。音楽の経験は無いけれど、ロックとはこんなにも熱いものだったのか。あふれんばかりの青春が詰まった1冊。
2021/12/30
『よ♪』
面白かった!笑った!そして──。十八歳で夏でバカだった!と始まるスピード感が心地よい。耕助、バン、ザジのバンド"野原"のライブツアー。冴えない中年マネージャー得さんとハイエースに乗り込んで。機材も夢も不安も詰め込んで。東京から博多へツアー先の女の子と『ムフフ♪』な計画。…が、道中で金髪ゴスロリ少女"七曲町子"嬢を拾ってあらぬ方向に。ドタバタが楽しい。町子のキャラ立ちが良い。後半の主役は間違いなく得さん。ロックが好き。ただ好き。ただ演奏したい。ただ楽しい。そんな遠くの思いが浮かび──。不覚にも泣いてしまう。
2021/06/09
眠たい治療家
十八歳で夏でバカだった!パンクバンド『野原』の耕助は、メンバー達とメジャーデビューを夢見て、全国ライブツアーを敢行する。マネジャーの得山の運転するバンでの移動途中、謎のゴスロリ姿の町子と出逢う。奇抜なゴスロリ少女も同乗し、目指すはツアーの最終地点・博多へ。耕助と町子、得山やメンバー達に巻き起こるハプニングの数々。青春真っ只中の十八歳。恋に夢に突っ走る。内容は中だるみ感があったが、後半はサクサク読めた。人物がカバーイラストなどでイメージが決まり、読みやすかった。音楽業界の裏側も覗けるロックな青春成長物語。
2013/01/08
はらぺこ
良い意味でアホ。青春しててオモロかった。音楽に詳しくなくても楽しめるが所々に出てくる小ネタは少しマニアック。 上野脳(なんて読むんか分からん)、中牟田、大顔の3人にモデルはいるんでしょうか?大槻ケンヂが言いたい事やりたい事を得山に遣らせたと思ったので気になりました。
2014/09/30
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