必要のない人 (角川文庫 う 7-10)
必要のない人 (角川文庫 う 7-10) / 感想・レビュー
ちさと
6人の多様な心の揺らぎを抱える「人」が登場する短編集。脚本家だけあって情景がありありと浮かぶし、分かる分かると共感できるものばかり。表題作「必要のない人」。以前のような自分は必要とされている人間だという昂揚感が持てなくなった中年男とその妻の物語。相手の境遇と気持ちを理解しなければという理性はあるんだけど、感情が先立って言わなくても良いことを言ってしまう。あるある身に覚えがある。押し付けがましくなく、それでいて考えさせられる作品でした。
2019/01/08
飯田健雄
あまり、社会学的にステレオタイプ化されていて、面白くなかった。 この小説に描かれているカップルは多いとおもうけれど。
2016/06/12
klu
”夏を抱く人”は衝撃的な結末でした。46歳は8月に相当しで秋の気配が忍び寄ってくるそうですが、そのとうりかも・・・
2017/01/10
いけ
山本文緒好きな私に、友人が貸してくれた本。色んな暮らしや生き方がある。一体、自分自身はどんな人に思われているのだろうか?と疑問に思った。
2013/05/19
ふみふむ
中年の男女の揺れる心の描き方が上手い。友人がタヒチに旅立つ「夏を抱く人」、仕事に生きる女「幸せな人」、夫を疑う「光飲む人」がよかった。「安らぎと刺激と、おいしいところだけが欲しいなんて下品なのよ」との明子のつぶやきが名言。
2015/10/25
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