超老伝: カポエラをする人 (角川文庫 な 25-1)
超老伝: カポエラをする人 (角川文庫 な 25-1) / 感想・レビュー
ちょき
中島らも氏といえば「今夜すべてのバーで」を高校生の頃に読んだきりの言わば伝説の人であった。それからン十年を経て、亡くなった後にも色褪せない氏の魅力的な作品、その名も「超老伝」である。全体ギャグオンパレード。カポエラ使いの無敵の老人のもう無茶苦茶な全12戦が物語になっている。読んで幸せな気持ちになることまちがいない。おむつおむつおむつおむつ、後世に語り継ぐべき作品である。ぴちがい老人万歳。
2016/07/27
アポロ
カポエラしてたし、小説好きなダンサーとしては読まなきゃ!でもこれ、狂人が変わった格闘技してるだけ、もっとカポエラを大切にしてくれ!ダンスはメジャーになってきてもダンスを真面目に扱った小説って出てこないなぁ!
2020/01/22
はらぺこ
『ドグラ・マグラ』が「きちがい」で「チャカポコチャカポコ」なら、『超老伝』は「ぴちがい」で「おむつおむつおむつ」。 大半が誰かの独り喋りなので最初は読み難い感じがしたけど読んでみるとテンポが良いのか何なのか最後まで楽しめました。 この本が書かれた1990年頃に未だ見ぬ格闘技の強豪達の異種格闘技に思いを馳せた人はワクワクすると思います。格闘技のウンチクは多少有りますが戦う場面は少ないので、格闘技に興味の無い人でも読み終えると菅原法斎の事が好きになってると思います。オススメです。おむつおむつおむつ。
2012/05/09
とち
御年78歳、カポエラの達人でぴちがいの菅原法斎の周りで巻き起こる、はちゃめちゃでドタバタな日々を描いた作品。全編が各登場人物の会話文で構成されていてかなり癖の強い作風ながら、楽器や格闘技に対する蘊蓄や軽快な笑いのネタはらもさんらしさもしっかりと感じられます。とはいえ、かなり人を選ぶ作品かなぁという気がします。
2013/05/31
bluemint
カポエラはゲームの「鉄拳」で初めて知り、かなり使ったが久しぶりにこの本で再会した。最終章を除いて全ての文がモノローグもしくは会話で話が進む。地の文より、話しかけられているようなここの会話の文の方が説得力は増していると思う。例えば、エレベーターが落下するときに、中は一瞬無重力状態になるが、それを「貯めておいて」必要なときにその無重力を出して宙に浮く、なんてことを面と向かって言われれば信じてしまうよね?‥え?みんな信じないの?くだらないダジャレが予期せぬところに不意に出てくるのでご用心!
2019/07/23
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