ハートランドからの手紙 (角川文庫 さ 27-1)
ハートランドからの手紙 (角川文庫 さ 27-1) / 感想・レビュー
ほんどてん
「散文詩の形をとった最初の長駆の文章、微笑をまじえながら音楽との出会いを語るコラム風のもの、あるいはメモ様の文章まで、彼の自由を求める心がしぶきをあげている...」と解説で詩人の荒川洋治さん。読み進めていると本が歌っているように思えてきました。著者について私は詳しくなかったのですが、最近自分がとても気に入って聴いているメッセージソングのメンバーのお一人とのことで驚き、教えてくれた友達に感謝です。あらためて言葉を大切に思える良書だと思います。
2022/07/03
寺基千里
佐野元春の当時の活動状況だけではなく、彼がその当時何を考えていたのか、何を音楽あるいは詩の中で表現しようとしていたのかというアーティストとしての葛藤がありありと描かれているのが印象に残った。 冒頭の散文詩や途中で描かれる詩の中で、佐野元春自身の歌詞に出てきたフレーズを発見すると思わずニヤリとしてしまった。佐野元春に関する書籍の中でも、どちらかというと彼自身の思考や影響を受けてきたもの、あるいは音楽における言葉の在り方などより一歩踏み込んだ内容で佐野元春というアーティストが表現されているものになっている。
2020/03/10
なる
名前は知ってるけど歌をよく知らない人、というイメージだったのだけれど、読んでみると面白い!ビート文学にもアプローチがあって、それを知った上で今度は音楽を聴いてみるとこれまた素晴らしい。J-POPを語る上で絶対に外せない人。ネジがずれてそうなところがまた良い。
yoshi
文学者の音楽家。ビート詩人の真摯なロッカー。いつからか彼は僕の中で特別な人になってる。自覚的な狂気とシャウト。溢れ出すポエジー。彼だけは、〜なんだぜ、と言っても全く違和感を感じないんだな。
2014/08/23
MN
「人はなぜバラや音楽に時と金を費やすのだろう?」
2018/03/25
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