バースデイ (角川ホラー文庫)
バースデイ (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー
そる
リングシリーズに出できた3人の女性の短編集。礼子のは後日譚なので続編っぽく、良かったけれど、それでもこの3編、別になくても「ループ」までで終わってもいいかな。想像の範疇だから。もっと言えば「らせん」まででもいい。どうしても人気が出たから続きをひねり出して出版しました、みたいな感じがしてしまう。申し訳ないけどあまり心に残らない。「⋯⋯まだ十九歳の、少女とも大人の女とも言えぬ妖精に、おれは、弄ばれているだけなのか。」「⋯⋯昔、このビデオテープは、殺人ビデオと呼ばれてたんだぜ。どう、君は、見る勇気があるかい?」
2021/03/09
ヴェルナーの日記
本書は、リング・シリーズ(本書解説の三橋暁氏は、"リング・ワールド"と称していますが、自分的に"リング・ワールド"は、SF作家ラリー・ニーブンの同名作品を思い浮かべてしまうので、リング・シリーズとする)に当たる『リング』『らせん』『ループ』のスピンオフに位置づけられる。3作品を収録。『空に浮かぶ棺』は『らせん』のサイドストリー、『レモンハート』は『リング』の前述談(映画『リング0』)、『ハッピー・バースディ』は『ループ』の後述談。楽しむには、少なくとも映画『リング』『らせん』を観賞しておくことが必要かと。
2022/01/22
キムトモ
再読。貞子とお付き合いした男性話。貞子のReborn話。「ループ」の後始末話。結局貞子の怨念はウイルス🦠だそうで駆逐されたようです…スーパー怨念ヒロイン貞子三部作のラストが「ループ」じゃ〜ね…当時の編集者の葛藤が伝わってくる短編集。(ノ-_-)ノ~┻━┻「エス」と繋がるようですが…貞子関わってるんだろうか…まあとりあえず「エス」へ突入します…
2019/07/26
Tetchy
正直、最初の「空に浮かぶ棺」、「レモンハート」を読んだ時は改めて短編として描くようなエピソードだったのかという疑問が残った。ここに書かれた内容は確かに『リング』、『らせん』では明確に書かれていなかったが、特別に短編として書き出すほどの目新しさを感じなかった。しかし、最後の「ハッピー・バースデイ」では、この報われなさが救われた。先にも書いたように『ループ』の後日譚である本作は、どうにか消化不良だった『ループ』に最後のピースがカチッと収まった、そういう風に感じさせてくれる作品だった。
2010/02/15
遥かなる想い
3部作『リング』『らせん』『ループ』の 外伝とでも いうべきなのだろうか・・ どうしても 読んでいて、「おまけ」という イメージが 強く 淡々と 読んでしまった。 そこには 初めて 『リング』を 読んだ時の 奇妙な 緊張感は なく、盛り上がりもなく、正直 入り込めなかったのが残念。 もちろん、なんとなく 登場人物が なつかしく 思えたのは 事実である。
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