KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

狂い壁狂い窓 (角川文庫 た 32-1)

狂い壁狂い窓 (角川文庫 た 32-1)

狂い壁狂い窓 (角川文庫 た 32-1)

作家
竹本健治
出版社
KADOKAWA
発売日
1993-05-01
ISBN
9784041883013
amazonで購入する

狂い壁狂い窓 (角川文庫 た 32-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

うえぴー

残暑厳しき日曜日、何を読もうか熟考した末に選んだ本書。バリバリのホラーだと思っていたら、実は---。ジャンル違いだということを20年以上も思い込んでいました。確かにホラーではあるんだけど、ミステリ要素が大きいことに途中で気が付いてビックリするという。叙述トリックあり、ミッシングリンクあり。まあ現代で言うところの「イヤミス」の一種ですかね。長年のモヤモヤが解消できてスッキリしました。

2015/08/23

Tetchy

あとがきで作者が述べていたが、とにかく怖くするために単語が放つ音から文字の見た目までとことんこだわったそうだ。その成果があって、かなり怖い。じっとりとした湿り気を帯びた文体は昨今の日本製ホラー映画のテイストが横溢しており、非常に視覚的だ。元産婦人科病院いう舞台設定もかなり効果的。そして結末は意外。なんせそういう風に読んでいなかったもんで・・・。人に勧めたらあまりに怖くて10ページも行かずに止めたって云ってた。

2009/09/30

ノブさん

「グシャ!」という気味の悪い言葉で始まる物語。竹本氏の文章はやはり、独特の雰囲気を醸し出す・・ 最初は怪奇な世界。。後半は本格推理と、流れていくが、個人的にはずっと怪奇的な文章を堪能したかった。 でも、久しぶりに ディープな世界観を味わえてよかった。

2018/05/14

ブルーローズ

有栖川・アヤツジ氏「ミステリー・ジョッキー」に言及されていたので。独特のブツブツ感、乱歩を思わせる漢字による恐怖、映画を見ているような重厚な物語、実は伏線の建物の見取図など、これはホラーファンにも推理小説マニアにもオススメです。

2011/01/31

すすぎ

氏の幻想的な雰囲気はこの頃からあったんですね。ホラーともミステリともつかず、書いてある出来事が現実なのか妄想なのかも分からない。なのにしっかりミステリとして着地する。見事です。くせのある登場人物たちがいい。図書館で発見できてよかった。梅本夫妻の福岡弁が心地良かったです。

2017/05/29

感想・レビューをもっと見る