将棋殺人事件 (角川文庫 た 32-2)
将棋殺人事件 (角川文庫 た 32-2) / 感想・レビュー
空猫
怪談と同じような事件が現実にも起こり,怪談と無関係だが不思議・怪奇な事件や事故も起こる。一見無関係にしか思えないこれらを一本の糸で纏めるお話を推理小説とするならこれは確かにミステリ。でも,この纏め方は事実を明らかにしたとは言えないような。あくまでもこの事件に関与した人のなかでの真実に過ぎなくて。まあこの分野における正しさって一般にそういうものなので仕方がない。なお,三部作を文庫刊行順に読み始めたら最初が第2作だったという怪奇は謎でも何でもありません。角川は昔からこうなのだ,という一つの例証。
2017/10/24
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
都心で流行っていた噂話と重なるように発見された二つの遺体。そのつながりを追うなか、詰め将棋の投稿をめぐる奇妙な騒動まで立ち上り、目まぐるしく謎が謎を呼ぶ展開へと誘う。そんな“そそる”材料に興味津々だったし、隠されていたそれぞれの関係性が次第に明らかになりながら謎が収束していく感じは楽しかったのだが、いかんせん序盤の視点の移り変わりの激しさに置いてけぼりにされた感が否めない。「将棋殺人事件」と銘打ったわりには「将棋」が謎の核心になっているわけでもなく、全体としてはちょっと期待しすぎたかなといった印象が残る。
2012/10/29
ともちん
囲碁に続き将棋も全く分からなかったのでその件は全く理解出来てないですが都市伝説も面白かったし最後はゾッとしました!面白かったです!
2017/03/13
ほむ
都心で噂されている都市伝説そのままの死体が発見され、その事件を解決するという話です。題名にある通り、将棋というより詰将棋が物語の鍵となっているのですが、将棋なんぞしたことの無い私は勿論この作品の3分の1も理解してないと思います、、、ミステリーとしては、なかなか面白かったのではないでしょうか。
2015/07/17
駄得島アキト
将棋は将棋でも、詰将棋のなぞなぞ感に焦点を当てた作品で、なぞなぞを解きながら進むミステリーといった感じ。少しだけマニアック。
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