フォア・フォーズの素数 (角川文庫)
フォア・フォーズの素数 (角川文庫) / 感想・レビュー
CCC
学生時代に出会いたかった本。数学は好きじゃないけど、表題作には引き込まれるものがあった。つい数学のおさらいしちゃったし。他の作品も一風変わったものばかり。分かりづらいのもあった(序盤に固まってる)けど、それぞれにトーンが違ってて、読んでて飽きが来なかった。
2012/08/08
からすとうさぎ
やはり表題作が非常に良い。数字を何か別のものに喩えてむりやり情感を"付加"するのではなく、数的思考そのものの神秘や好奇心を描いている。
2010/04/08
unknown
ごった煮短編集。ありがちなオチだけどエログロ描写で凌駕させた感のある強烈な一編「非時の香の木の実」、カレーの辛さに取り憑かれ、はるかなる高みにまで文字通りヒートアップしていく模様を描いた「白の果ての扉」が印象深い。
2010/04/05
ありさと
「チェス」目当てだったけど一番は「パセリ・セージ・ローズマリーそしてタイム」と「銀の砂時計が止まるまで」。表題作の最後の暗転もさすがだし「蝶の弔い」も怖い。まあ怖かったといえば「白の果ての扉」が一番……笑 これも手許に欲しくなってしまった。あともしかしてトムが一番探偵らしいのこれじゃない?(未読あるけど)
2011/07/13
keigo
いろいろ混合した雑多な短編集。他のシリーズで見たような人名もいくつかあったりして、楽しい一冊。数学が苦手な自分でも、表題作の数学思考の高みみたいなものにはすごく感動できた。たまに出てくるアンチ・ミステリっぽい要素も好き。
2010/07/05
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