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ダリの繭 (角川文庫)

ダリの繭 (角川文庫)

ダリの繭 (角川文庫)

作家
有栖川有栖
出版社
KADOKAWA
発売日
1993-12-31
ISBN
9784041913017
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ダリの繭 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

有栖川有栖さんの作品は初めて読みましたが、実に面白かったです。ダリを模している社長が殺されて、その死体からダリ髭が剃りおとされているなんて・・・どこからそんな発想が生まれるのだろうか。そして、死者は繭の中で発見され、この事件を解決していくのが作者本人と友人なんて・・・面白すぎる。ただ、なんとなくアリバイ崩しや凶器のトリックあたりはもう一捻り合った方が良かったように思えてしまった。違う作品も読んでみるしかないですね。それにしても、繭の中に入ってみたいものです。

2013/03/25

Tetchy

確か既に『双頭の悪魔』が出てた後だったので「これが有栖川有栖シリーズかぁ!」と期待して手に取った(かなり後で別のシリーズと知る・・・)。オイラの持っているのはこんなキモイ表紙ではないのだが。そんな期待もあったせいか、なんかフツーのミステリだなぁと思ってしまった。フロートカプセルは当時大学生でレポートに苦しんでいた頃、マジで欲しいと思った。

2009/09/30

nobby

4年経って読む作家アリス2作目。まずは新婚ごっこ目にして、これか!(笑)ダリへの憧憬から、立派な髭をも生やす宝石商が別邸で殺された。死体が見つかったフロートカプセルは、その休眠と重ねてまさに繭の意味合い…序盤から、かなりの人物が登場するが、一人一人に焦点合わせて進む展開は分かりやすかった。何より続々と判明する事実や証拠から疑われる存在が次々と容疑薄れていくのが面白い。その上で、一旦切り捨てられる明らかに怪しい像とか髭などが、きちんと伏線として戻って来るのにブラボー!純な愛情が生んだ歪な結末は何とも切ない…

2018/09/10

のっち♬

画家サルバドール・ダリの世界観、人間的背景を反映したサスペンスで、雰囲気もどこか神秘的。シリーズ二作目だが、有栖川のボケツッコミや火村との軽妙なやりとりも板につき、コンビに加わる樺田警部や野上刑事など人物設定も分かりやすい。タイトルにもなっている繭(=精神的な避難場所)に対する言及も本作の読みどころの一つ。仕事関係、異母兄弟関係、男女関係と様々な人間関係が入り組んで、裏を取りながら捜査を進め、展開を終盤まで二転三転させて退屈させない。犯人の絞り込み過程が少し弱いのと殺人がリスキー過ぎるのが気になるが良作。

2020/04/19

ダイ@2019.11.2~一時休止

作家アリスその2。ダリの部分は必要かとも思うが面白かった。シュルレアリスムの午後部分はビーンズ文庫で立ち読みした。

2013/10/13

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