海のある奈良に死す (角川文庫 あ 26-2)
海のある奈良に死す (角川文庫 あ 26-2) / 感想・レビュー
nobby
作家アリス4作目。いやぁ終盤一気に導く結末はお見事!「行ってくる。『海のある奈良』へ」死者の遺した言葉を探る展開は、内田作品思わせる旅情ミステリで驚く。事実と合わない地名とともに、セイレーン・シレーヌ・八百比丘尼など人魚伝承語る様にもビックリ!その分、なかなか話が進まないジレンマもあるけど…ただ、明かされてみれば伏線のトンデモなく丁寧な回収に感銘するばかり。何にしても、このトリックやら仕掛けは昭和生まれには懐かしくも若者は意味不明だろうな…あとがきで著者自ら触れるアソコのアレはもちろん検索してニヤリ(笑)
2019/06/14
ダイ@2019.11.2~一時休止
作家アリスその4。海のある奈良から始まる謎。人魚伝説なんかも出てきて面白かった。
2013/10/14
mmts(マミタス)
推理作家・有栖川有栖の戦友である推理作家・赤星楽は取材旅行中、何者かに殺害される。有栖川有栖は赤星楽を追悼する為、英都大学社会学部犯罪社会学・火村英生助教授に協力を依頼する。有栖川有栖と火村英生助教授は赤星楽が立ち寄った場所を縦横無尽に捜査する。しかしながら、なかなかヒントは見付からない。ビックリ仰天する叙述トリックやミスリードは少なめかもしれない。わたしは真犯人を見破れなかった。一応、伏線は詳しくある。動機そのものは、とてつもなく切ない。罪を憎んで人を憎まず、だね。ミステリーなのに感動しちゃう。
2019/07/04
純
これは面白い!!作中の『人魚の牙』と本作『海のある奈良に死す』が重なった瞬間が特に良かった。「海のある奈良」や「人魚」をググりながら読みました(* ̄∇ ̄*)でも収穫はあまりなく…。トリックがとても良くて、読んでて楽しかったです♪
2016/02/26
papako
火村シリーズ。歴史&旅ミステリー。小浜って『海のある奈良』って呼ばれているんですね。小浜も高野山もよく行っていたのに、初耳でした。解決までは面白く読んだのですが、こういうすっきりしない解決は好きじゃない。あと、今回のヒロイン穴吹美奈子も魅力的に思えなく、40歳を越えて20歳に見える秘密も明かされず、消化不良。犯人が悲しすぎる。そして毒殺をしようとする犯人を都合よく解釈しすぎだし。大筋よりも細かいところが気になり、なかなか楽しめませんでした。
2017/12/14
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