不在証明崩壊 (角川文庫 あ 26-53)
不在証明崩壊 (角川文庫 あ 26-53) / 感想・レビュー
miri
アリバイくずしのミステリーのアンソロジー。今も活躍していらっしゃる錚々たるミステリーの作家さん達の作品ですね。一編、お気に入りのものを選ぶとしたら、二階堂黎人氏の『変装の家』。時間差があるミステリーを読むときには、その時代背景にどっぷり浸かって現代を忘れることが必要。昭和二十年代の事情がすいっと入り込んできて、トリックと人の心情のバランスもちょうどいい。冗長な説明もなく、歯切れの良いオチです。
2024/03/08
みや
8人の作家が「アリバイ」をテーマに書いたミステリアンソロジー。アリバイトリックは不得手で、いつもは細かい部分を読み飛ばしてしまうことが多い。今回は短編ということもあり、比較的分かりやすくて助かったが、苦手意識を消すことはできなかった。二階堂黎人「変装の家」短編にも関わらず設定が深く、もっとじっくり読んでみたくなった。芦辺拓「死体の冷めないうちに」実現可能かは不明だが、トリックが面白い。それに続く予想外の展開も楽しめた。有栖川有栖「三つの日付」唯一既読の作品で、とても好きなトリック。萎れた火村先生も魅力的。
2016/10/18
igaiga
読んだことがあったのもチラリホラリ。この中で好きなのは芦辺さんの作品です。二階堂さん初めましてでしたが、この方のも良かったな。他の作品読んでみたくなりました。有栖川さんのが一番ありえないな~。他力本願というか・・・でも、絶対アレの間違いはないと思うのです。
2012/01/31
ふう
みんなどこかで読んだことあるよな話…って時系列的は逆なのかも。これで読んでから本人の作品集で再読みたいな。にしても有栖川の家には世界中の様々なアレが貼ってあるんだろうか?(おーい) ほぼ同じネタの長編もあるよね。こんなまるで一発ネタを使い回せる?のはなんつうかスゴいw
2011/09/06
S嬢
アリバイネタに特化したアンソロジー。有栖川有栖目当てで購入したけど既読でした。法月綸太郎のお話が印象的。ドッペルゲンガー。
2017/12/30
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