有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー (角川文庫 あ 26-5)
有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー (角川文庫 あ 26-5) / 感想・レビュー
セウテス
『北村薫の本格ミステリ・ライブラリー』と姉妹本です。 読み友さんも書いていますが、こうしたアンソロジーを読んでいますと、知った作品にぶつかるもんです。しかしこの本は、捜してもなかなか見つからない超レアな作品に絞って、プレゼンされています。つのだじろう氏の『黄金犬』は、マンガですが正統派のミステリーで、幻の作品と言われているそうです。「わたくし・・は犯人」から始まる作品は、続きを読みたいと思いませんか?純粋にトリックを楽しむなら、短編が丁度良いと気付かせてくれます。北村薫氏の方を、先に読む必要があります。
2014/10/31
goro@80.7
とても手に入らない同志社大学推理研夏合宿の最中に書かれた氏の先輩の作品、漫画の付録で掲載されたつのだじろうの作品、今回翻訳下ろしとなった台湾作家の鉄道トリックや密室ものなど楽しい作品がてんこ盛りでした。映像で見せられては引いてしまうようなトリックであっても書かれたものは気持ちよく騙されてしまう。中でも「水の柱」国鉄車掌による素人探偵は出番も無く手紙だけの出演であるにもかかわらずその存在感、「すれ違い」感が良い味でした。推理作家はトリックを考えるの大変だなぁ~と思ったライブラリでした。
2021/05/08
ホームズ
面白い作品は多いが結構トリックが無茶な感じの物も多かった気がする。楽しめはしたけど若干「本格推理」ってなんだろうって思ってしまうような作品が多い。幅広く楽しめるってことでは良いんでしょうけどね。珍しい作品を集めているっていることで貴重なのかな(笑)
2012/07/14
J7(読メ低浮上中)
本格推理作家、有栖川有栖さんによる古今東西ミステリアンソロジー集。読者への挑戦状、トリック、時刻表トリックなど本格ミステリとしての骨子にこだわって選出された作品群ですが、特徴的なのはいずれも入手困難かつ希少価値の高いものばかりで、有栖川さんの本格推理小説に対する思い入れと、ミステリ遍歴の幅の広さを窺える1冊です。個人的なお気に入りは、貸本時代に描かれたつのだじろうの推理漫画、「金色犬」。台湾の作家による、時刻表ミステリ「生死線上」死刑執行の場から消えた死刑囚の謎を解く「アローモント監獄の謎」です。
2015/04/18
山田太郎
けっこうバカバカしい話が多い気がする、けっこう面白かったけど。
2011/06/30
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