暗い宿 (角川文庫 あ 26-6)
暗い宿 (角川文庫 あ 26-6) / 感想・レビュー
🐾Yoko Omoto🐾
作家アリスシリーズお宿編(笑)「宿」という非日常な場所で起こる事件と、超現実とも言える「さもありなん」な結末とのコントラストが効いた短編集。一番印象に残ったのはやはり「ホテル・ラフレシア」。イーグルスの名曲ホテル・カリフォルニアの「チェックアウトはいつでもできるが二度と離れることはできない」という最後の一節は「負に冒された人間がそこから抜け出すことは容易ではない」という意味に受け取れるとした解釈もあり暗喩的である。「201号室の災厄」の裏の裏を掻かれたような結末は新鮮。シャングリラの行く末が気になる(笑)
2014/05/22
nobby
作家アリス10作目は〈宿〉がテーマの短編集。もう廃業したまさに『暗い宿』にリゾートホテル、怪しい客のいる旅館そして豪華ホテルにロックスター、全く違う4篇の舞台には正直どこにも泊まりたくない(笑)ミステリを楽しむより、慕情とか刹那の雰囲気を味わえるが、それでもラストにはそれぞれ衝撃がちゃんと用意されて、気付いてみればバラ撒かれた伏線もズラリ!その中ではアリスの推理も冴え渡る「ホテル・ラフレシア」での謎解きイベントにニヤリ♬そして「それはこっちの台詞だ」火村の怒号いや吐息で終わる「201号室の災厄」も印象的。
2021/05/12
ダイ@2019.11.2~一時休止
作家アリスその10。宿をテーマにした短編集。ホテル・ラフレシアがイイ。この話を見るとミステリーナイトに行きたくなってしまう。
2013/10/17
純
「201号室の災厄」ドラマの一作目に出てきた話はどこから持ってきたものなのだろうかと思ってたら、この話だったんですね!!原作はドラマと結末が違った。でも、面白かった♪
2016/03/04
ブランドのアーメン
ドラマ2話でも使われた「異形の客」を含む4編の短編集。普通の解決ではないそうくるかという解決で括られていため、他と違う味わい深さがあり、楽しめた。それにしてもまだよく主人公2人の性格がよくわからん。
2016/02/08
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