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女友達 (角川ホラー文庫 49-1)

女友達 (角川ホラー文庫 49-1)

女友達 (角川ホラー文庫 49-1)

作家
新津きよみ
出版社
KADOKAWA
発売日
1996-12-01
ISBN
9784041916025
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女友達 (角川ホラー文庫 49-1) / 感想・レビュー

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キムチ

返却棚で目にして…この手は一気読みさせる。いつ、読んでも新津さんの世界は、真理を突いていて短時間ながら「人間社会のうそ寒さ」で身震いがする。女子校だった事で、正直、女性らしさ満開の心理(比較、嫉妬、マウント、メンヘラ、格下への視線等)は苦手。ボロアパートで蠢く空気は、徐々にネガの方向へ。千鶴も亮子も痛すぎ。刑事だけ、まともに見えてしまった。ケータイが無い平成ってこんな時代だったんかぁと「遠い目」になって 追憶の滝つぼに墜ちる楽しみ…再読もなかなかのお味。

2024/10/03

hit4papa

同じ20代の女性二人が奏でる心理サスペンスです。ライフスタイルの全く異なる二人が出会い育み始めた友情は、羨望、嫉妬、虚栄、侮蔑、憎悪といった感情の渦に飲み込まれていきます。著者の女性ならではの感性が遺憾なく発揮され、読み進めるうちに息苦しささえ覚えてしまうでしょう。本作品は、これぞサスペンスという体で展開しますが、ラストは全くの予想外であり、据わりが悪い印象を残してしまいました。イヤミスほど読後の後味は悪くありませんが、方向性としては同じで、パイオニア的な作品と言えると思います。

2016/10/06

ジンベエ親分

新津きよみ祭り状態(笑) 主人公の千鶴がどうにも鼻につく女で共感はとてもできないのだが、そして亮子の危なさは読者には比較的序盤から感づくように書かれているのだが、それでも徐々に危険ににじり寄られる描写はヒリヒリする。千鶴の元彼の智樹にもほとんど共感できないので、話の収束する方向としては「これじゃない」感はあるものの、怖いモノは怖い(笑) そしてサスペンスから突如ホラーに転換するラストは、どう解釈すればいいのか。何度も読み返してみたけど、確信のある解釈はまだ見つからない。これも映像化すると映えそうな作品。

2017/08/27

殺人事件との関わりは、あくまで軽いエッセンスのようなものでしかない。ただただ女同士の嫉妬や優越感、言葉や行動よ端々にみられる対抗心が次第に取り返しのつかない事態になっていく姿が物語の中心となる。消して見下しているわけではないけれど、それでもどこから相手よりも優れていたい、負けたくない、そんな心情が嫌でも理解出来てしまう。自分に少しでも満足できない部分かあるからこそ、そうして相手より優れているという実感がほしいのだろう。女の嫌な心情があらわれた、いいサスペンスでした。多分そう感じるのは私が女だからなんだろう

2014/11/18

はらぺこ

主人公の千鶴の方が嫌いでした。女も胸チラを見てしまうってことが分かった。

2017/07/05

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