婚約者 (角川ホラー文庫 49-2)
婚約者 (角川ホラー文庫 49-2) / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
13才の雪子の憧れの人は、8才年上で大学生の従兄弟・賢一。大人になったら賢一 と結婚したいと真剣に願っていた雪子だが、賢一は彼女の気持ちに気付かず、 同い年の女性・由貴と親しくなっていく。事もあろうに自分と同じユキという名前 。このままでは由貴に賢一を奪われてしまう。そう思った時、雪子の心の中に 生まれたものは?少女の無邪気な残酷さと大人の女のしたたかさを描くホラー サスペンス。
2001/11/09
KANEO
八歳年上の大学生の従兄に憧れる雪子。将来従弟と結婚すると真剣に考えるが…。中盤まで狂気と紙一重な雪子の幼い自己中心的な思い込みの強さが丁寧に描かれている。恋敵の出現により加速する思い込みと行き過ぎた行動が自らを含んだ親しい人たちに不幸をもたらすわけだが…。後半以降は成人したその後が描かれ、成長した狂気と封印した記憶が甦り更なる恐怖が静かに息を潜めて待っている。 某有名スリラー映画を彷彿とさせるラストももちろん怖いが、前半で描かれる幼い狂気が何より怖い。これまでの著者の作品で一番怖かったかも…。
2017/10/19
かずちゃん
新津さんの作品では、かなりの長編になる。前半は8歳上の従兄に恋するという恋愛小説で、飽きるほどの細かい描写であったけど、後半オカルト的になり話が急に進んでいく。恋愛を扱っていたので、話の終わりが、あっけない気がしました。
2016/11/19
nAoo
シンメトリーになってる名前って色々あるんだなぁ〜 よくわからない最後でした。 でも、先が気になるストーリーでした。
2013/02/13
ゆきしぐ
ゾクゾク。こういう本はやっぱり新津きよみさんだなあ。うまい!
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