幸福荘の秘密: 続・天井裏の散歩者 (角川文庫 お 24-2)
幸福荘の秘密: 続・天井裏の散歩者 (角川文庫 お 24-2) / 感想・レビュー
たか
続編とは知らず、本書から読みだす。副題からして乱歩を思わせるが、その通りレトロな雰囲気が良く出ている。幸福荘の住人達の変人ぶりが際立つ。 1枚のフロッピーを巡っての争奪戦を繰り広げるのだが、展開が二転三転し、いつの間にか、作者の術中に嵌ってしまっていることに気付く。 どこまでが虚構でどこまでが現実なのか。最後まで読んでも、いや最後まで読んだからこそわからなくなる、軽い酩酊状態。 またしても、叙述トリックの名手にやられた。C評価
2020/10/18
momi
あれ!?読み始めてすぐにデジャヴのような感覚…錯覚におちてしまうのだけど…それもそのはず!!「幸福荘」を建て替え、ここは「第二幸福荘」作品としては続編です!!前のアパートと同じく作家のたまご達があつまり、いろんな事件がおきていきます!そして…またまた例の「フロッピー」に、あの女「南野はるか」登場!もう、どうなってんのよ、これ〜!!著者の遊び心に感心しながらも呆れ笑いもあり…ドタバタハチャメチャ楽しめる作品になっていました!お約束どおり、悔しいけど騙された!!清彦…それはないでしょー!!
2017/11/15
Satomi
続編!!第二幸福荘で暮らす個性的過ぎる住人たちと、1枚のフロッピーディスクがもたらす謎めいた事件。思わずズッコケてしまうような折原ワールド独特のどんでん返し!!住人たちを惑わす南野はるかのお色気も健在~!!そして力で女をねじふせようとするバカな男たちも相変わらず…ホント男ってバカだな~!!!笑
2015/06/29
とも
★★★★『天井裏の散歩者』の続編で、前巻同様に連作短篇集の体をとってはいるが。前巻最後で燃え尽きた幸福荘は 新築リニューアルされて登場するし、南野はるかをはじめとする登場人物も相当にダブっているし、中に小さな短編がいくつもあるにはあるのだが 前巻と相当に内容もつながっているしで、もはや前巻の下巻であり、ただの長編小説と思っておいたほうが無難である。そういった意味では、まぁ各所にドンデンや混乱、驚きの連発で いやはや、もう私の中では「折原一は外さない」になり始めている。。。これは、相当にマズイ状況です。
2018/05/20
redmove
前作(天井裏の散歩者)で無くなった後マンションに生まれ変わった幸福荘を舞台に再び色々発生する事件を描く連作短編集。基本的な構造は前作と同じなので、前作が好きな人には面白いと思う。自分には、パターンを変えようと工夫しているのはわかるが、いい加減くどく感じられた。特に登場人物の行動パターンが全部同じように見えて…。
2014/06/12
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