人形の墓: 美内すずえ作品集 (角川ホラー文庫 601-3 ホラーコミック傑作選 第3集)
人形の墓: 美内すずえ作品集 (角川ホラー文庫 601-3 ホラーコミック傑作選 第3集) / 感想・レビュー
鷺@みんさー
前につぶやいたんだけど、ヒロインたちの服がとってもレトロ可愛い。70年代少女漫画ファッションいいなー。ぬりえとかしたくなるわぁ。表題作はこの時代、「小公女セーラ」とかにみんな憧れたんだなーって思う作品。秀逸なのはやっぱり「黒百合の系図」だね。因縁からむおどろおどろしい、ガチホラーに少女漫画らしい恋や70年代ナンセンスギャグも入ってる。読み応えたっぷり。「泥棒シンデレラ」も典型的なストーリーなのに面白く読めるのは作者の力量かと。「孔雀色のカナリア」はホラーというよりサスペンスで、ラストのコマも大好きな一品。
2017/12/16
更紗蝦
『黒百合の系図』(初出は1977年の「ララ」)、『泥棒シンデレラ』(1975年の「花とゆめ」)、『人形の家』(1973年の「週刊マーガレット」)、『孔雀色のカナリア』(1973~1974年の「セブンティーン」)が収録されています。ジャンルとしては、『黒百合の系図』は伝奇系、『泥棒シンデレラ』は「世にも奇妙な物語」系、『人形の家』はゴシック系、『孔雀色のカナリア』はサスペンス系です。『黒百合の系図』に登場する蛇(82~83ページ)は、もしかしたら魔夜峰央先生による作画でしょうか?
2022/04/02
陽子
ストーリーテラー、美内すずえのホラーは時を経て読んでも褪せる事なく読者を惹きつける。この本は一冊の中に美内ホラーのイチオシ作品が収録されているおすすめ本。「黒百合の系図」「泥棒シンデレラ」「人形の墓」「孔雀色のカナリア」。ゾクっと怖いだけでなくスリリング。小説を読み終えた後のように、読後にヒューマニズムが心に残る。
2022/02/05
リッツ
【日本の夏はやっぱり怪談】真夏の大掃除で発見して再読。うろ覚えだったので嬉しい。しかしこの方の残酷な描写が少女漫画とは思えない容赦なさ。リアル追求?可愛い表情からの落差が怖い!
2024/07/24
いさらこ
『黒百合の系図』『泥棒シンデレラ』『人形の墓』『孔雀色のカナリア』この文庫化は多分初だけど、話は全て既読。鬼姫と人形は怖いし、孔雀は追い詰められるサスペンス。表現は古いけど、リメイクしたらネタとしては、今でもいけそうだと思います。
2014/10/12
感想・レビューをもっと見る