桃色浄土 (角川文庫 は 17-11)
桃色浄土 (角川文庫 は 17-11) / 感想・レビュー
tama
図書館閉架本 好きな作家さんだった 桃色珊瑚と補陀落渡海を組み合わせた書名だが他人に見られると誤解されそう。土佐の小漁村が舞台の大正か昭和初期。獲れたんだなあ珊瑚。さすがにめったに採れなくはなってたようだ。だからいろいろ起きる。様々な欲が書かれ、夜這いが常識なほぼ隔絶した古ーい日本。だからこその金銭欲・名誉欲。この人の作品のギトギト、ドロドロな欲物語が詰まってます。しかも、そういうエネルギーが全編通して途切れないという物凄い作品でした。久し振りの坂東カラー。
2022/08/04
me
時間があっったので読めました。海辺ではないですが田舎で祖父母の話を聞いてはきたので、坂東さんの本は昔の情景にすっと入れてそばで見ながら話が流れていくような・・・。一緒に月灘村に住んでいるような気持ちで読めました。とても面白かったです。これを読んで思ったのですが、私は中国・四国地方を舞台にした話が好きというかとても惹かれることに気付きました。そういえば好きな本、面白いと思ったものは中国四国方面が多いと。
2014/04/14
おおやなぎまさひこ
ありゃ、登場人物全員が、浜からでないまま物語が終了してしまいましたよ? 坂東さんの作品だから、親子3代くらいにわたる壮大な物語になると思っていたんで肩すかしを食らいましたが、それでも面白いのは、なまぐさ坊主の映俊と、さねのしぶとさか。フツーの角川文庫から出るよりも、ホラー文庫あたりから出ていた方がしっくり来る、そんな話。
2009/12/30
感想・レビューをもっと見る