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怪物晩餐会 (角川ホラー文庫 32-4 怪奇幻想短編集 異形博覧会 3)

怪物晩餐会 (角川ホラー文庫 32-4 怪奇幻想短編集 異形博覧会 3)

怪物晩餐会 (角川ホラー文庫 32-4 怪奇幻想短編集 異形博覧会 3)

作家
井上雅彦
出版社
KADOKAWA
発売日
1999-08-01
ISBN
9784041939048
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怪物晩餐会 (角川ホラー文庫 32-4 怪奇幻想短編集 異形博覧会 3) / 感想・レビュー

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𝕲𝖊𝖓𝖊𝖘𝖎𝖘𖢲

初めて氏の本に出会った時に受けた衝撃、恐怖と甘美さと良くも悪くも酷い酩酊感、それはいまだに氏の作品を読む度に味わうことができる。倉阪氏が解説で言っていた幻想・怪奇・耽美というジャンルの毒にはもうとっくに感染している筈であるから、もっともっとと毒を求める私を含めた哀れな読者、そしてそれに応えるかの如く更に強い毒を供し続けている井上氏はある意味鬼畜。本書は特に「海妖館」を読み終わった際に感嘆の溜息を漏らしてしまった。様式美に閉じ込められた薔薇的関係の二人とグロテスクな怪物にどこか甘やかな戦慄。

2015/05/17

やまちゃん

第5部「幻獣辞典」、特に〝キマイラ〟はドキドキしました。珍奇な生き物、フリークスなど個人的には大好きなテーマなのですが、残酷な結末でもどこかロマンチックな雰囲気を漂わせ、血みどろなのに上品、後味は不思議と悪くない!井上氏の筆力のなせる技だと思います。三部作、全て読了しましたが、かなりお腹いっぱいです(笑)しばらくこの手のものはお休みしようかな。私の貧困なボキャブラリーでは、いい喩えを思いつきませんが、〝闇〟をスタイリッシュに、美しく華麗に表現した作品集だと思います。

2013/12/19

さち

ホラーのお約束でクスリと笑えたり、意外な結末もありで、当分ホラーはいいかなと思えるぐらい満足。あまりホラーは読まないけれど、これは分厚いのに読みやすかったです。

2016/07/21

Quants

氏特有のぼかす表現はまるで巨大な物体を顕微鏡で見るかのような試みをさせられます。その全体を掴めないもどかしさは、字面まで選び抜かれた語彙と幻想生物の登場といった、細部まで作りこまれた連想ゲーム的意匠によってプラスの効果に変換されてしまいます。本作で特に気に入ったのは、「比喩の中の幻獣園」。著者は実際にどうやってこの多ジャンルに生息する幻獣を集めたのか。普段からメモしていたのか。まさか全て記憶に残っていたのか。非常に気になります。

2014/03/15

里久

話の種類が豊富で、好みのものとそうでないものに分かれる。でも全体的に面白い。会話文だけなのに、ぞっとする話とかあって、よかったと思う。

2012/04/26

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