KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

第4の神話 (角川文庫 し 31-1)

第4の神話 (角川文庫 し 31-1)

第4の神話 (角川文庫 し 31-1)

作家
篠田節子
出版社
KADOKAWA
発売日
2002-12-01
ISBN
9784041959022
amazonで購入する

第4の神話 (角川文庫 し 31-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

美貌の女性作家、夏木柚香。彼女は人気絶頂のベストセラー作家であるばかりか、家庭にも恵まれ富と名声を欲しいままにしていた。これが第1の神話である。ここから、しだいに彼女の実相が明らかになってゆき、究極は第4の神話に結実する物語。彼女を小説の軸にしながら、さらに2つのディメンションが描かれる。それを書く売れないライターの万智子と、出版会の実情がそれである。終盤では、これに新たに芸術までが付与されてゆくといった念の入った重層性である。そして終章で、この小説の通俗的なありきたり感を一気に昇華させる手腕は見事。

2017/12/15

James Hayashi

タイトルから隠された秘密がどんどん暴露されていくと思ったが、意外な展開にのめり込んだ。作家やライター、芸術家たちと異色でありちょっと手に届かない高貴な芸術を感じさせながら、亡くなった人気美人作家の隠されていた素顔を追っていく様子はメリハリがあっていいと思う。しかし後半は能がメインの話題になりシラけてしまった。筆者の力量は充分に感じたが、後味はあまり良くない。

2017/03/23

巨峰

「私の作品は、5年経てば忘れられる」篠田さんらしい死去した小説家を、ある意味主人公にして話は進む。この人は同じパターンの小説が多いですね。確か篠田さんの夫は、篠田さんが売れてから主夫になったとかで、この主人公の夫は、売れた妻に対抗して事業を行って大失敗する。と。。そういうところを引っ掛りつつ読みました。でも、この主人公は幸せになろうと思えばなれたはずなのに。あんなに素敵な異性の友人が沢山いるんだから。不幸の形はいろいろあるということでしょうね。

2011/08/16

barabara

美貌の流行作家。リアルでは誰だろう?そんな事を思いながら読破。誰でも第二の仮面位あるだろうが、第四面までとは!一面ずつ剥がされていく度に、発見するもの、覆い隠していた心情が露わになり、本人の空虚さがどんどん虚しく広がって行くのが悲しかった。

2012/09/27

山猫

あれ?これじゃなかったな。ごめん。

2022/08/11

感想・レビューをもっと見る