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きっと君は泣く (角川文庫 や 28-3)

きっと君は泣く (角川文庫 や 28-3)

きっと君は泣く (角川文庫 や 28-3)

作家
山本文緒
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-07-23
ISBN
9784041970034
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きっと君は泣く (角川文庫 や 28-3) / 感想・レビュー

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ミカママ

再読だったにも関わらず、つんのめるように読了。椿のような女性、同性からしたらこんな嫌なオンナはいないんだけど、根が悪人でないだけになぜか憎めない。もう少し頭の回転がよければ、幸せをつかめるだろうに。年の功を重ねたおばちゃん(わたし)にしてみれば「ああぁダメだよ、そっち行っちゃ」と気の休まることのない読書体験であった。

2019/07/27

さてさて

自分の『美しさ』を武器に、全ての事ごとを捉えて生きてきた椿。何かしら自分に自信を持つことは決してマイナスなことではありません。しかし、椿は彼女を心から心配してくれる人たちの存在さえも”美醜のみ”で判断するなど、本当に見るべきものが見えなくなっていました。そんな椿の中に「きっと君は泣く」という説得力のある言葉が浮かび上がる瞬間を垣間見るこの作品。90年代前半のリアルな時代を描写した物語の中に、今の世も変わらぬ『美しさ』への憧れの果てにある本当の『美しさ』というものを、ふと考えさせてくれた、そんな作品でした。

2022/06/06

ミカママ

なぜかレビューが漏れていた。再読にて敗者復活。

2011/11/13

しんたろー

山本文緒さん追悼で評判の良い本作を手に取った…登場人物たちがリアルで、笑ったり頷いたりしながら楽しめた。美人だけど努力をしない「惜しい女」椿が、思うようにならない仕事と恋愛に悩むさまが、自業自得でありながらも他人事と思えないのは著者の筆力ゆえだろう。尊敬する祖母の過去が暴かれてゆく展開と、椿とは対照的な女・魚住とのバトルも面白く「幸せの意味」を考えさせられる深さもあった。多少の古さは感じたが、家族の在り方や女性の可愛さ&強かさを勉強する意味で還暦オジサンでも刺さるものがあって、サラッと読めるのも良かった。

2022/01/16

machi☺︎︎゛

こんなに強烈な恋愛小説は読んだことがない。主人公の椿は23歳でかなりの美貌の持ち主。今までそれを武器に思い通りの人生を歩んできた。だけど尊敬していて憧れだった祖母がボケはじめ自分には思っているほどの価値はないと思い知らされ何もかもが狂い始める。後半に分かる祖母の真の姿には鳥肌が立った。自分が自分につけている評価はあくまでも自分の中だけであって他人からは全く逆の評価をつけられている事に気づいた椿の心境、小説と分かっていながらも心が締め付けられた。

2021/10/15

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