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ブラック・ティー (角川文庫)

ブラック・ティー (角川文庫)

ブラック・ティー (角川文庫)

作家
山本文緒
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-12-31
ISBN
9784041970041
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ブラック・ティー (角川文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

ちょっとピリ辛な罪のお話で構成された10編からなる短編集です。女性特有のダークサイドな部分がそれぞれの話の中で余すコトなく、綴られています。改めて読むと書かれた時代が時代だからか、ポケベルや主な連絡手段だったりするトコが、なんとなく懐かしさを感じずにはいられません。人を想い、愛するキモチや手段はきっと本作のように人それぞれなんでしょうが、やっぱり人は謙虚でいて、素直でいるコトが大切なのかなと。中にはちょっと背筋がヒンヤリする話もあり、そういうメンタルに静かにせまってくる作風は山本さんならではだと思います。

2021/12/11

mariya926

誰でも犯す罪がテーマです。DVは怖すぎましたが…。女性のちょっとした悪意が次から次への出てきてイヤミスなのに読み止められない…。ただ山本文緒さんの小説に出てくる男性は誠実さに欠けるので(女性もそんな感じの女性が多いです)普段はあまり思わないのですが、良い夫と出会えたなぁと何度も思ってしまいます(それほど変な男性ばかり出てきます)ちなみにブラック・ティはバラの名前です🌹人間って罪人って言われたら嫌がるけど、実はたくさんの罪を犯している存在だと感じました。

2022/01/04

テンちゃん

ブラック・ティー(¯―¯٥) 『罪!』10編!⇨過去!過ち!嘘!⇨『人は皆、大なり小なり罪を犯している!』(⊙.⊙)『今までの自分を振り返させられる!』⇨約束を破る!o(>_<)o借りた物を返さない!⇨『誰もが思い当たる軽犯罪!』(;¬_¬)『罪にかき立てられる自分!』(¯―¯٥) 不安!⇨『人の心に巣食う闇!』o(>_<)o『後へは引き返せない!』⇨『救われたい自分!』(><)体裁!(; ̄^ ̄)本音!ヽ(`⌒´)ノ反発(﹡ˆ﹀ˆ﹡)共感!⇨『果たして罪は消えるのか!』傑作作品。☆(¯―¯٥) 4.5

2015/12/31

モルク

罪になるかならないか微妙な程度の軽犯罪。もしかして忘れていたけど少し心当たりあるものも…という10話の短編集。電車で忘れ物をくすねてきてしまう。結婚式に呼んでもいない元カレが。いじめられている姉のためいじめッ子の愛猫を誘拐するが。誰にも言えない不倫7年、そして別れ、その復讐は…。彼女たちが犯す小さな罪、でもそれは小気味いい。そしてチクリと胸をさす。

2024/03/26

やも

大小の差はあれど、悪事を侵して罪にチクチクしょんぼりな人たちの短編集。分かってる、登場人物達が褒められるような事なんかしてないってこと。けど、ただこの人たちを馬鹿だ馬鹿だって責めるなんて出来ないな…って切なくなるカンジがたまらなくいい。むしろ何故だろう、抱きしめたくなった。ズルかったり、寂しさに負けたり、余計な一言を言ってしまったり、あえて嫌われたり…真っ白で100点の人生なんて誰も送ってないよね。人の弱いところを書ききってる話は、人間味を感じて大好きだ。きっと自分にも覚えがあるからだろう。

2023/03/26

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