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みんないってしまう (角川文庫)

みんないってしまう (角川文庫)

みんないってしまう (角川文庫)

作家
山本文緒
出版社
KADOKAWA
発売日
1999-07-31
ISBN
9784041970065
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みんないってしまう (角川文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

人や物に限らず、普段私たちが日常で当たり前にいつまでも共にあると思っているものが、いつまでそこにあり続けるかは分かりません。そして、そこに感じる”喪失感”。しかし、それは一方であらたな存在が、その場所を埋めていく、”獲得感”を感じる瞬間なのかもしれません。”喪失感”をテーマにした作品にも関わらず、対になる”獲得感”のおかげで読後がやけにさっぱりしたこの作品。敢えて結末を読者にゆだねることで、独特な余韻を醸し出すこの作品。失くすことの切なさの中に、失くすことで見えてくる幸せをそこに感じた、そんな作品でした。

2021/02/24

テンちゃん

子どもの頃!('O'*)☆『早く大人になりたいと思った!』⇨勉強!学校!友だち!家族!ルール!(。>0<。)『何もかも嫌だと思った時期があった!』⇨『少しずつ歳をとりやっと大人になった!』o(>_<)o『気がつくと周りから人がいなくなっていた!』⇨イタズラに時間だけが早く過ぎていく!(°_°)恋!信頼!友情!⇨一つずつ何かを失っている!(*>_<*)ノ最後に残るのは自分!⇨喪失感!∑(°口°๑)『本当の自分と向き合う時!』⇨『自分探しの物語!』12の短編集!傑作作品。☆(⊙.⊙)4.6

2016/01/16

mariya926

何でこんなに山本文緒さんの本を立て続けに読んでいるのか、自分でも分からずに読んでいます。ちょっとイヤミスが入っているので、読了感がいいという訳でもないのですが、なぜか他の本も気になってしまう不思議な作家さんです。特にこの短編集では『みんなどこかにいってしまう』という題名がピッタリで、でも無くして終わりではなく新しいものも入ってきている「1つ無くすと1つ入ってくる」感じです。20何年前に書かれたのも多いのに、古さを感じないのは凄いと思います。

2022/01/04

新地学@児童書病発動中

さまざまな人達が心に中に抱えた痛みや屈託を描く短編集。宙ぶらりんの結末ばかりだが、かえってそれが鮮やかな余韻を残す。『プラナリア』を読んだ時も感じたが、女性の心理を書くことが本当に巧みだ。「イバラ咲くおしゃれ道」ではブランド物に身をやつす女性が描かれている。同僚の女性が結婚する時の彼女の言葉は滑稽かつ哀しいが、思わず同情してしまう。「表面張力」が一番好きな短編。主人公の涙はこぼれ落ちそうで、目のふちにとどまっている。とどまっていることが大切なのだ。悲しみを抱えている生きる人たちへの応援歌だ。

2017/06/13

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

山本文緒食堂はすこぶる美味い!! カレーも中華も唐揚げも 出てくる料理がとにかく美味い!! “松重豊”の舌をうならせるぐらい “バリ3”に美味い!! 評価☆5.0

2021/02/03

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