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天使の囀り (角川ホラー文庫)

天使の囀り (角川ホラー文庫)

天使の囀り (角川ホラー文庫)

作家
貴志祐介
酒井 和男
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2000-12-08
ISBN
9784041979051
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天使の囀り (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

得体の知れない不気味な前半は実に怖く徐々に謎が解き明かされる後半は怖さは幾らか和らぐも、そのおぞましさと畳み掛ける凄惨な描写、そしてスピード感に頁を捲る手が止まらないホラーエンタテイメントの傑作。アマゾンの秘境から始まる悲劇は、ギリシャ神話から宗教の概念、動植物学までも網羅する知識の下に圧倒的なリアリティをもたせる事に成功している。薬害エイズ等の責任論、エボラの驚異までも予見する正に著者渾身の一作。この作品こそ映画化を望みたい。

2014/12/11

nanasi

カバーデザインは酒井 和男さんです。瀬名 秀明さんが解説をしています。蜘蛛や線虫の描写は読んでいて、気分が悪くなりました。ブラジル脳線虫は安楽死に使うのが一番良いのかな?

2013/09/18

のっち♬

ウアカリの肉を食べてアマゾンから帰国した恋人をはじめ、頻発する異様な自殺の真相を精神科医が追う。生物学に対する著者の入念な取材と好奇心の賜物といえる内容で、脳線虫をめぐる議論展開では着想のユニークさに唸られる。『蜘蛛』の章から本格化する破滅の過程も強烈で、第四段階との対面は肌が粟立つような光景。背景には終末医療の問題提起や、学界の権威主義、厚生省の拱手傍観体質などへの批判が込められており、日本の現状を踏まえるとミクロの蠢きも悍ましい囀りとなって迫ってくる。依存性という人間の根元的な弱さに焦点を当てた一冊。

2021/05/24

しんたろー

貴志さん2冊目。ホスピスの精神科医・早苗を主人公にして、アマゾンから帰国した恋人が豹変していた事から始まるサスペンスホラー。まず、不気味な序章~早苗の状況説明の一章が巧みで一気に物語に惹き込まれた。挿入されるフリーター青年の日常も効果的で、様々な要素が絡み合ってゆく中盤までジワジワと恐怖が深まり、怒涛の終盤は想像するのも気持ち悪く恐ろしい!ホラーと言えば人智が及ばぬ超常現象と思ってしまう私には恐さの質が違うが、生命の神秘と人間の弱さを考えて震えた。最終章、早苗のアレを逆手に取った行動は愛の救済と思いたい。

2020/06/22

いおむ

貴志祐介さんの作品で一番好きかな?でも再読するには勇気がいります(^-^;

2015/11/01

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