狐火の家 (角川文庫)
狐火の家 (角川文庫) / 感想・レビュー
W-G
各作品、トリックに関しては小粒なものの、純子&榎本が面白いので読んで退屈しない。榎本のスタンスが、探偵ではなく「密室への出入りが可能か」を検証するコンサルタントだという点も、思った以上に短編向き。裏の仕事ネタをこまめに差し挟んでくるのも楽しい。ただし、すべての作品がクォリティ面でフラット過ぎて、傑出した話が無いのが少し淋しい。『硝子のハンマー』の緻密さ・重厚さとの対比で、期待を裏切られたと感じる読者も多くいそう。かくいう私も、刊行当時はイマイチ読む気になれなかった。このまま『鍵のかかった部屋』に進む。
2016/10/05
サム・ミイラ
今回は短編集。それぞれ面白く水準は維持しているが、なにぶん前作が重厚で凝りに凝った長編だったため短か過ぎと言うか‥当たり前だが(笑)若干物足りない一篇になってしまった感はある。そのぶん疲れず軽く読めるという利点もあるので、前作未読の方はまずこちらから、でも良いと思う。
2015/04/21
takaC
表題作はなかなか面白かった。他はシリーズ化のための賑やかし?
2013/06/23
おしゃべりメガネ
シリーズ第2弾は連作モノでした。一作目より、当然キャラクターが確立しているので、話に入りやすくなっていました。特に榎本君と青砥さんの掛け合い?がテンポよく、少しコメディタッチなのもリラックスさせてくれます。内容的に『黒い牙』が圧巻でした。いつも、そしてどの作品に関しても思いますが、本当に筆者は博識だなぁと。スピンオフ的に前作の人物も数名出てくる演出もニヤリとさせられます。榎本君は本当に憎めないキャラで安定してます。青砥さんも美貌とのギャップ感が作品の流れにいいスパイスとなっていると感じました。
2013/08/21
ナルピーチ
シリーズ2作目は4編からなる短編集となっており前作に続き、榎本&青砥が様々な密室事件を解決していく。お勧めは「黒い牙」で毒蜘蛛を利用した殺人なのだがそんな反則技ありなの?!って言えるくらい殺害方法に驚愕した。4話目の「犬のみぞ知る」はコメディタッチの作風となっており読んでて笑えた😆こんなに緊張感のない殺人犯がいるのだろうか?榎本と青砥の夫婦漫才のような掛け合いがどんどん面白くなってきているので3作目にも期待大!
2020/07/30
感想・レビューをもっと見る