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恋愛王 (角川文庫 こ 14-1)

恋愛王 (角川文庫 こ 14-1)

恋愛王 (角川文庫 こ 14-1)

作家
鴻上尚史
出版社
KADOKAWA
発売日
1996-07-01
ISBN
9784041984017
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恋愛王 (角川文庫 こ 14-1) / 感想・レビュー

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ももたろう

本棚の奥から発掘。良質な恋愛エッセイで、昔お世話になったことを思い出した。大学生になって間もない頃、ある女性に恋をした。美人で、頭が良く、純粋で人懐っこい性格で、誰に対しても優しい人だった。自分には到底手の届かない高嶺の花。でも、誰かを好きになると言う想いは止まらず、彼女を見るたびにその想いをなんとかしたくてもどうにもならない。胸の奥が苦しかった。「自分には無理だ」と。そんな時に本書をたまたま手にした。「告白したら、失敗か成功か二つの可能性がある。告白しなかったら、失敗一択。君はどちらを選ぶ?」

2024/10/16

ちびたぬき

『春にして君を離れ』からこの本を思い出し、本棚を探すけどない。ないとなるとますます読みたくなる。とうとうAmazonで中古を取り寄せました。(新品はもうなかった。)当時J Jに連載されていたらしい。「人間はもともと完全には分かり合えない」が「誰かを真剣に理解したいと願」い、「ほんの少し分かり合えた」ら幸せになれるはず。これをテーマに小説、映画、歌詞などに描かれる愛の言葉を分析する内容です。今でも面白い。恋愛は普遍的なんですね。吉田秋生さんのイラストが、それぞれのエッセイの冒頭に描かれていて、それも好き。

2022/09/03

あさがお

最近恋愛で困り果てていてめっぽう弱っているので読みました。私が生まれる前に書かれた本ですが、今こそまさに読まれる作品だなと思います。恋愛なんて傷ついてなんぼのもんやで!というメッセージを受けとりましたので勇気を持ってつっきっていきたいです。

2018/03/31

銀雪

まさに「良質な恋愛エッセイ」。著者の、多様な価値観を受け入れる姿勢がとてもあたたかく、じんときた。そして村上春樹を読みたくなる。読み返すたびに違った感想を抱けそうだ。鴻上尚史ってほんとうに小説家なんだなぁ、ということをひしひしと感じた1冊。まさに、著者と「対話」する感覚で読めた。つかこうへいや野田秀樹といった劇脚本家の名前が出てきたのも嬉しかったし、成井豊のとある劇の元ネタのSF小説が紹介されていてちょっとびっくり。この本は現代にも通用する内容も多い反面、時代を感じさせるエピソードや恋愛観の変化なども読み

2010/08/09

れん

著者は先ごろ最終公演を終えた第三舞台の演出家。公演見たかった・・・!かなり古い本ですが、中身がちっとも古びていないのは、それだけ著者が普遍的なことを書いているからだと思います。映画や小説のシーンから入る短い一篇一篇は分かりやすく、押し付けがましさもなく、それでいて真摯。説得力のある本です。

2012/02/06

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