何様のつもり (角川文庫 な 30-2)
何様のつもり (角川文庫 な 30-2) / 感想・レビュー
猫丸
まだあるのだ。ナンシー本。でも何か別の本と重複しているな。読んだおぼえのある項がいくつかある。しかし貴重な短編小説2篇をも含んでいるのが売りか。掲載誌も多彩だ。「S &Mスナイパー」「宣伝会議」「噂の真相」「ミュージック・マガジン」などなど。とくにM.M.の原稿では台湾の音楽情報として「2U」なるフォーク・デュオの存在を報告しているぞ。アイドルがファンと握手する際、両手を使うしきたりの淵源を松田聖子に見た鋭い観察などは芸能史に残る功績である。
2020/01/20
Midori Nozawa
たぶん息子が買って置いていった本。平成9年(1997年)1月25日初版。本書であげられるタレントはほとんどテレビなどで私もなじみ深い。キムタクのファンだった私。キムタクに対しても辛めのコメントがされている。最近の私はテレビも映画も縁遠くなって、熱を上げていた若い時代と違い、著者の考え方がすんなり入ってくる。ナンシー関と言う人は商業主義を嫌い、本物を求めて生きておられたのだろう。芸能界の大御所にさえ、媚びずに「へんだ」と思ったらそう言っている。何より本書がきっかけで「屋根の上のバイオリン弾き」を視聴できた。
2022/09/11
ぐうぐう
『何』シリーズの記念すべき第1巻。ここには、初期のナンシーのTVコラムが収録されている。消しゴム版画が荒削りで、あまり似顔絵が似ていないことに象徴されているように、コラムの内容自体も、後期のものに比べると、毒そのものが先走りしているように感じる。しかし、ここでナンシーが主張していることは、何ひとつとて間違ってはいないのだ。また、91年の時点でバラエティでのスタッフの笑い声に警告を発しているなどの先見性にも驚かされる。ナンシーの慧眼は、そのデビューからすでに健在なのであった。
2009/09/19
cithara
たっぷり20年以上も前に出版された本書。さすがに、すでに鬼籍に入られた有名芸能人は多い(ナンシーさん注目の森重久彌、高島忠夫、いかりや長介… )。逆に今でもTVでお見かけする方々も(滅多にTVを見ない私でも知っている)。山瀬まみ、松田聖子、蓮舫(政治家になってしまった)… 本書のようなタイプの本は十分寝かせてから(年月が経ってから)読むと味わい深い。深夜のお色気番組(今はないらしい)を見て「せっかくテレビでやってるのに、見ないのはなんか損した気分になる」という男性。まんま我が夫のメンタリティ。男って…
2019/07/25
Yスキー
今も一線で働く芸能人を、深い洞察力を元にバッサバッサ切った本。
2014/08/07
感想・レビューをもっと見る