何がどうして (角川文庫 な 30-8)
何がどうして (角川文庫 な 30-8) / 感想・レビュー
猫丸
鶴瓶は面白いのか?の問題提起。核心が「ちょっと待ちいな」にあることを突き止めたのは後世に残る功績だ。堂本剛が松本人志をなぞろうとする際にも、一拍置いて発言を投入するリズムがある(失敗しているが)。ネタ内容を問わず反射的に返す応酬で笑い熱度を上げていく55号的手法には加速の限界があり、後期欽ちゃんは斎藤清六、見栄晴などの天然系のボケリズムにまでスピードダウンした。その完成形態は前川清とのカラみである。鶴瓶のリズム壊しは「腰砕け」であり、シンコペーション効果を生まない。「パペポ」の超絶つまらなさに現れている。
2019/12/30
葉芹
また読みました。北野井子、藤原紀香が面白い。何よりこのリズムが好き。毒舌の中にある洞察力はよく言われているが、タイムラグがかなりあるのに、面白さが損なわない。そうそう、あの頃はそうだった、浅野ゆう子はB級アイドルだったことも思いだし、森口博子の痛々しさも甦った。ナンシー!今の芸能界書いてファックスしてよ!
2013/01/16
葉芹
時々、ナンシーの文章を堪らなく読みたくなる。10年以上も前なんだが、驚くべき洞察力。小泉今日子のぶれないキョンキョンぶり。鈴木紗理奈のたち位置、山田邦子のもういいよ。凄い。ナンシー、森繁まだ生きてるよ!徹子も!
2012/07/25
sawa
★★★☆☆ 「サラスパ」のくだりが最高。「私が買わない分、誰かが買ってる」、それの事を「カー用品とか入れ歯洗浄剤、松任谷由美のアルバム(またはライブ)など」のCMと同じく、サラスパのCMを見ると強く感じるという。確かに「サラスパ」の存在ってずっと認識していたけど、自分の人生には関係ないものだと思っていた。これを読んで気になり過ぎて、検索してみたけど、出てこない。いつの間にか「私も買ってないし、誰も買わない」になってしまったのだろうか。(図)
2012/01/23
ぺん
ナンシー関が大好きだ。彼女が生きていた頃は、いろいろな媒体の彼女がものす作品を読み散らかしてきたのだが、一度落ち着いて読み返してみようかなと思った。この本は偶然手にとっただけなのだけど。今回手にとった原因のひとつは、上越新幹線の客席にある「トランベール」というJRが出しているフリーマガジンの山田五郎の連載コラムでナンシー関の思い出に触れていたことから。この山田五郎のコラムも毎回かなり面白くておすすめです。
2015/09/27
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