KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

何をかいわんや (角川文庫 な 30-13)

何をかいわんや (角川文庫 な 30-13)

何をかいわんや (角川文庫 な 30-13)

作家
ナンシー関
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-07-01
ISBN
9784041986134
amazonで購入する Kindle版を購入する

何をかいわんや (角川文庫 な 30-13) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

みゃーこ

名言の数々。人の本質を恥ずかしいほどぶっちゃけるので思わず笑ってしまう。「一生懸命な前向きさでバタバタ生きる人をはたから見た時は違和感もある。そう言う人をウザったく思う。もうちょっと普通にできないか。」という冷めた目。ナンシーさんはいつもハタから見る視点がブレないアイデンティティ。世間をすべて愛すべきくだらなさで断じてしまう。単なるエッセイから汲み取れるがすべてが人間の生活活動全般はよくよく考えると滑稽な幻想であることを知悉した人だったんだろう。

2015/08/04

猫丸

またナンシーだ。読書メーターがあって良かった。もう、どれを読んだかわからなくなっているが、登録が無いのだから初読なんだろう。川島なお美がテレビ局の廊下で車だん吉に会ったら、どんな挨拶をするんだろう?ナンシーならずとも気になる。今頃天国で本人に直接聞いているんじゃないか。「で、実際どうだったんスか?」なんて。

2018/10/02

ルンルン

川島なお美は心のかさぶたである。気にしまいと思っても、思えば思うほどじっと見てしまう。触ってはいけないことも、はがしてはいけないことも重々承知だが、やっぱりぺりぺりとはがさずにはおれないのだ。 あー、上手い。表現がうますぎる。 個人的には テレビ消灯時間 のシリーズの方が面白いかな。

2017/05/26

こっこ

★★★★☆ 仏文学者の鹿島茂氏の解説が秀逸である。本文中でもナンシー氏が吐露しているが、あの(今は亡き)川島なお美嬢?に対する異常なまでの相反した感情。見たくないのに見てしまい、気にしたくないのに気にかかってしまう屈折した感性。「テレビ的なものをすべて集約していた」なお美に対する「嫌悪の中の愛」。そしてテレビ的なるものとは「臆面もない自己肯定と恥知らずの自己愛の押し付け」なのである。してみると、このようなカオスの渦中に身を置いたナンシー関の死は、ある意味必然だったような気もしてくるのである。うーん。

2016/07/24

あなた

松本人志が唯一認めていたテレビ批評家ってのがよくわかる。いとうせいこうが名前つけたんだよね。

2009/07/08

感想・レビューをもっと見る