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手紙 (角川文庫 赤 129-4)

手紙 (角川文庫 赤 129-4)

手紙 (角川文庫 赤 129-4)

作家
サマセット・モーム
西村 孝次
William Somerset Maugham
出版社
KADOKAWA
発売日
1956-02-01
ISBN
9784042129042
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手紙 (角川文庫 赤 129-4) / 感想・レビュー

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こばまり

出だしの数行で設定や人物にグワッと引き込まれる、あの堪らない瞬間を味わわせてくれる。モームの描く女性はある一つの特徴を有しているように思う。表題作と「環境の力」、いずれもイギリス領植民地を舞台にした2編を収録。

2018/01/18

えりか

「手紙」「環境の力」両方とも数ページ読んだら話のオチは予想できるものだが、モームの面白さは、感情の表しかたではないだろうか。表情の激しい変化を書くことで、感情の高ぶりや動揺を表現したりと、人間の観察力がすごいなと思う。短編の中に人の表の顔と裏の顔とが恐ろしいくらい凝縮されているので読みごたえはたっぷりだ。「女は男より上手に感情を隠すことができる。」怖い怖い……。

2018/05/14

Tsuyoshi

戦間期のイギリス植民地が舞台の短編小説2篇。どちらも出来は良いんだけど「人間らしい心を持ってるのは白人だけ」っていう差別意識が露骨すぎて好きになれなかった。

2016/10/03

Yuki

クラシックスということで読んでみました。2編あるんですが、短くて切れ味が鋭い。そして女の人の怖さがシミジミと……作者は女性かと思ったくらいです。サスペンスやホラーというよりも絶望や酷いオチを受け入れる楽しみ方、て感じで、純粋に謎解きとかしたい方にはあわないかと。最近読んだ白夜行の雪穂っぽい。

2014/12/11

tomaton44

なんだろう、この物足りなさは・・・。聖女の仮面を被った列女みたいな感じなんだけど、なんなんだろう、この物足りなさは・・・。何かが足りないのだが、それがいまいちよくわからない。ただただ、ぼんやりとした欠落感だけが残る読後感・・・。『手紙』にしても『環境の力』にしても同じだ。手の届く範囲にかゆい場所があるのはわかるのに、どこが痒いかわからない感じで非常に不快・・・。もっと上手く世渡りが出来ればいい人たちのお話だよな・・・。

2014/01/11

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