青い城 (角川文庫)
青い城 (角川文庫) / 感想・レビュー
chiru
2018年ラスト本は『赤毛のアン』の次に好きなモンゴメリの長編。 主人公は恋愛も未経験の29歳のオールドミス(早すぎ!)。 医師から宣告された余命1年。 死を受け入れたことが転機となり、威圧的な母親に従属してきた人生を返上します。 殻を打ち破って新しい世界に踏み出した彼女が巻き起こすセンセーションは『アン』のように痛快。 主人公が恋に落ちる男性の「絶対入ってはいけない部屋」や、ミステリーのように伏線が効いたどんでん返しつき。 素直に感動して、純粋な自分に戻れる本です。(再読) ★4
2018/12/31
涼
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/06/post-d9ef6e.html 一種のシンデレラ物語ですが、ヴァランシーとバーニーが暮らしていたところの自然がとても素晴らしかったのです。
2023/07/01
ばう
★★★ 容姿に自信がなく、いつもおどおどして誰からも求められず楽しいことなどひとつもないまま29歳の誕生日を迎えた独身女のヴァランシーは医師から届いた自身の身体に関する手紙をきっかけに自分の気持ちに正直に生きていこうと決意する。その、人が入れ替わってしまった?と思う程の変身ぶりに彼女の固苦しい一族は狼狽えるばかり。それにしてもその変わり様の激しさと言ったら!今までどれだけ自分を押さえつけていたの?と言いたくなる程です。最後は大団円。予想通りのラストだけれど、それでも文句無く面白かったです。
2021/08/11
はる
大人向けのロマンティックコメディ。内気な独身女、ヴァランシーは余命一年と宣告されたことから、やりたいように生きようと決意。そこから運命が変わっていきます。前半は少しくどい文章で読み難いですが、途中から面白くなってきました。ヴァランシーが親族たちに向けて放つ言葉が爽快です。あたふたする親族が可笑しい。あとがきにもありますが、舞台や映画になったら面白そうですね。しつけの厳しいヴァランシーの母は、ロッテンマイヤーさんを思い出してしまった(笑)
2016/02/12
ひめありす@灯れ松明の火
読書女子力も低いひめありすにmayama姉さんが貸してくださった本。面白かったです!!髪を切り、スカートの丈を短くし、大好きな人の背中に掴まって、華やかな色を身に纏い始めるヴァランシーをオードリーが演じたアン王女に重ねて読みました。だんだん身軽に、そして前を向いていくヴァランシー。笑え笑え、若い女達よ。誇り高く顔を上げて、並んだ白い歯を見せろ。真珠よりそれは美しい。前髪を切っておでこで幸運を勝ち取れ。かつてあなたと同じ若い女だった母の言う事なんか聞いてくれるな。青い城は幻想じゃない。貴女が笑う、先にある。
2013/08/03
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