シャーロック・ホームズの冒険 (角川文庫)
シャーロック・ホームズの冒険 (角川文庫) / 感想・レビュー
🐾Yoko Omoto🐾
再読。初登場から130年近くの時を経ても「スタンダード」な謎解きの面白さはまるで色褪せることなく、「シャーロック・ホームズ」が名探偵の代名詞と呼ばれていることの偉大さを改めて気付かされた。当時で言えば法律的な意味での犯罪にはあたらない日常の謎的な奇妙な事件もある。そこに抜群の嗅覚で大きな関心と好奇心を寄せるホームズの観察眼と推理力が一見取るに足らない出来事の真相を炙り出す過程は何度読んでもワクワクする。そして何と言ってもホームズとワトスンの関係はやっぱりこうでなくてはという微笑ましさが素敵だ。永遠の名作。
2014/08/31
chantal(シャンタール)
【第113回海外作品読書会】こんなにも有名なホームズ作品、実は初読み。100年も前に書かれた小説とは思えないくらい、ほんとに面白かった!昔、NHKのドラマが好きでよく観てたのを思い出した。だいたいのお話はドラマで観てたなあ〜特に「まだらの紐」はドラマもちょっとサスペンスタッチで、怖かった記憶が。
2018/07/17
tonnura007
名探偵ホームズと相棒のワトソン、二人の元に舞い込むのは奇妙な事件ばかり。 本作に収録される作品には非常に有名なものが多い。赤毛連盟や唇のねじれた男は傑作として名高い作品で、内容もよく知られたものである。5つのオレンジの種や技師の親指といった少し風変わりな作品も収録されており、この一冊だけでもドイルの描ける小説の多彩さを存分に満喫できる。 個人的には、新潮と創元の訳でしか読んだことがなかったため、角川の新訳シリーズは非常に読みやすく一気読みだった。
2024/09/07
タツ フカガワ
ホームズを出し抜いた唯一の女性アイリーン・アドラーが登場する「ボヘミア王のスキャンダル」、死体なき殺人の意外な真相が面白い「唇のねじれた男」、拾ってきた古びた山高帽から持ち主の人物像を推理する冒頭からホームズの頭脳が冴える「青いガーネット」ほか、全12話は粒選りの短編集でした。
2021/10/18
ヒロユキ
一番分かりやすいので、「赤毛同盟」なんかは結構そのまんま御手洗シリーズの短編でオマージュのもとになっているなと。その他にもこ短編を参考に書かれている現代の推理小説がたくさんあると考えながら読んだら面白いですね。
2015/01/05
感想・レビューをもっと見る