戦争の犬たち 下 (角川文庫 フ 6-4)
戦争の犬たち 下 (角川文庫 フ 6-4) / 感想・レビュー
absinthe
面白かった!戦争の下準備の話である。上下巻合わせて600Pの対策ながら、実際の戦闘は最後の10P程度、それ以外は武器調達、武器密輸、偽装のためのペーパーカンパニー設立譚、そのた擬装書類の集め方。フォーサイス氏は本当にクーデターを目論んだことがあり、これはその体験談だという噂もあるが、そう信じたくなるほどのリアルさだ。傭兵と言うのは結局は幸せになれない人種らしい。準備に時間をかける小説が好きな方は必見。
2021/10/11
harass
面白いのだが延々と続く武器弾薬や装備の入手の段取りと、怪しく魅力的な海千山千の連中たちとの駆け引きで、最終章に入って残り数十ページでようやくドンパチが始まりあっけなく終る。そして… 意外な終わり方に驚くがそれも意味があったのだと。プロジェクトX的なドキュメンタリードラマを見ているようだった。語り口のうまさに感心する。著者のデビュー作「ジャッカルの日」「オデッサ・ファイル」からの三部作であるがこれは異色だ。著者の主張が一番出ているのではないかと。良書。
2018/08/05
k5
シャノン以外の傭兵にまったくキャラがないので、ちょいと読むの辛かった部分もありますが、噂通りの「下準備小説」。ジャッカルとかも入念な準備が売りだったけれど、ほぼ下準備。もう一回じっくり読んだ方がいいかなあ。
2021/08/10
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
感想は上巻に。★★★★
山口透析鉄
これもモデルになった事件等、あるようですが、フォーサイス氏のノンフィクション等は当時、未読でしたので、その辺の事情まではわからず読んでいました。 鉱脈を見つけて、それを元に濡れ手に粟の大儲けを企むんですが、似たような話、今でもいくらでもありそうです。 翻訳された篠原慎氏のあとがきも好きで、氏は敢えて3部作と書かれていました。 国際政治の現場に精通していたら、傭兵にせめてもの人間味を重ねたくなるでしょうし。
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