KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ひとたび人を殺さば (角川文庫 赤 541-1 ウェクスフォード警部シリーズ)

ひとたび人を殺さば (角川文庫 赤 541-1 ウェクスフォード警部シリーズ)

ひとたび人を殺さば (角川文庫 赤 541-1 ウェクスフォード警部シリーズ)

作家
ルース・レンデル
深町眞理子
出版社
KADOKAWA
発売日
1980-09-01
ISBN
9784042541011
amazonで購入する

ひとたび人を殺さば (角川文庫 赤 541-1 ウェクスフォード警部シリーズ) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

セウテス

【ウェクスフォード警部】シリーズ第7弾。医者の指示でロンドンの甥の家に、ダイエットの為に夫婦で休暇を過ごすウェクスフォード。しかし、甥の担当となる殺人事件が起きてしまい、捜査に動き出してしまう。やがて被害者女性の名前なども解ってくるのだが、その名前も偽名であり、いったい被害者は何者なのかを追いかける警察ミステリとなる。二転三転する流れは、実写を観ている様な素晴らしい人間描写で楽しめる反面、犯人はAではなくBであるという、その根拠が今ひとつ薄く感じる。物語としては、映画の様な雰囲気のあるラストだが···。

2022/12/17

みみずく

ウェクスフォード警部は、友人の医師から休養を勧められて、奥さんとロンドンにいる甥の家に厄介になる。朝は減量のための不味いビスケット2枚と白い飲み物を飲ませられる。この辺りのやり取りが微笑ましかった。甥も警官ということで、一緒に捜査中の殺人事件を解決すべく歩き回る。警部がこんなに歩き回るイメージは今までなかったので、「減量中」を意識したのかも。被害者の身元がなかなか割れず、途中すっかり別の道に誘導されてしまった。そしてその後、元の正解の道に戻る過程の鮮やかさが読んでいて心地よかった。

2014/12/06

Ayah Book

ウェクスフォード警部シリーズ。健康のため、ロンドンの甥の家へ休暇に行ったウェクスフォードだが、そこで殺人事件が起きて、という話。ノンシリーズとは違って、あんまり意地悪ではない物語。中盤で「あれ?もう事件解決?」と思わせておいて、更に引っ張る手腕はさすが。最後まで飽きずに読めます。ウェクスフォードが色々失敗してくさっちゃう描写がリアル。しかしすぐに気を取り直すところも良い。足を怪我しちゃったハワードはちょっとかわいそう。

2020/04/06

Ribes triste

ウェクスフォード警部シリーズ。クロッカー医師の診断により、ロンドンで暮らす甥のハワードの家で療養生活を送ることになったウェクスフォード。1日1000kcalの過酷なダイエットと無為の日々に、鬱憤も溜まり爆破寸時。そんな時に墓場で起きた若い女の殺人事件をハワードが担当していると知り…。我慢の限界に達したウェクスフォードが捜査に乗り出す。ハワードとの関係が面白い。ウェクスフォードの人の良さとどんな人にも分け隔てのない情の深さが、私はたまらなく好きです。息つく間もなく一気読みしてしまいました。

2018/10/06

Tetchy

上手い!重厚で昏いイメージを数多の書評子から植え付けられていたが、いやいやどうして!何と読み易い、そして抜群のリーダビリティーがある。終始一貫したテーマが立ち上り、着地も見事決まった。

2009/01/18

感想・レビューをもっと見る