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薔薇の殺意 (角川文庫 赤 541-2 ウェクスフォード警部シリーズ)

薔薇の殺意 (角川文庫 赤 541-2 ウェクスフォード警部シリーズ)

薔薇の殺意 (角川文庫 赤 541-2 ウェクスフォード警部シリーズ)

作家
ルース・レンデル
深町眞理子
出版社
KADOKAWA
発売日
1981-12-01
ISBN
9784042541028
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薔薇の殺意 (角川文庫 赤 541-2 ウェクスフォード警部シリーズ) / 感想・レビュー

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セウテス

【ウェクスフォード警部】シリーズ第1弾。〔再読〕本作がシリーズの始まりであり、作者のデビュー作品でもある。初めて読んだ時は、ミステリを読んでいるのだが、英国小説という印象の方が強く残った。繊細な感性で人を描く物語が、英国らしく感じたものだ。一人の普通の主婦が、ある日突然失踪し絞殺遺体で発見される。ここから静かに淡々と、正に警察という仕事をこなして行く感覚。あくまで上品に、真実を捜すとは地味な作業とでも、言いたい様にである。今読むと、処女作品らしい物足りなさも解るのだが、時間がかなり過ぎたと想い知らされる。

2022/12/19

hit4papa

英国ミステリの巨匠ルース・レンデルのデビュー作にして、ウェクスフォード警部シリーズの第一作です。主婦が失踪し、やがて他殺死体が発見される事件が発生。ウェクスフォード以下、部下の面々は足を使った捜査を繰り広げます。著者の作品は繊細ともいうべき心理描写が特徴的ですが、本作品にもその萌芽を見ることができるでしょう。一葉の写真から真犯人の懊悩を炙り出してみせるシーンはさすがですが、ミスリードが衝撃を誘うほど効いていないのは残念です。本作品のウェクスフォードは推理の冴えというよりマネジメント力が印象に残りました。

2017/01/08

くさてる

ウェクスフォード警部シリーズは初読。といっても、そんなに警部の個性というよりは、起きた犯罪の謎が解かれてゆく過程に目が行ったので問題なかったです。とにかく読ませる内容。現代ではいろんな意味で難しい展開かもしれないけれど、わたしは素直に驚きました。面白かったです。

2020/10/24

karatte

再読。起きる事件は最初の殺人一件のみで展開も極めて地味だが、おかげでメイントリックが際立っている。細やかな描写も好印象。

2017/05/01

Ribes triste

ウェイクフォード警部シリーズ。主婦のマーガレット・パースンズが失踪し、牧場敷地内で遺体で発見された。現場で見つかった口紅から、ウェイクフォードの捜査はマーガレットの学生時代へとつながっていく。さすがレンデル、エゴイスティックな人間描写と孤独感がエグい。読んでいて、いたたまれない気分になる。

2023/07/21

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