S20‐2/戦後トウキョウ退魔録 (Novel 0)
S20‐2/戦後トウキョウ退魔録 (Novel 0) / 感想・レビュー
流言
史実とオカルト、フィクションとファクトの組み合わせが見事。内容自体はジャンクといっていいほどなのだがその描き方が巧く、戦後という舞台も相まって独特の重厚さのようなものを醸している。特に『戻れ、目を逸らさせるものよ』ではバミューダ・トライアングルの怪現象の理由を日本の風船爆弾に求め、さらにそこに超能力者(千里眼)ブーム、バックベアード、さらにX-メンまで絡めるぶっこみぶりには驚かされた。『野に咲く花のように』の戦時中処分された動物が鵺として出現するエピソードも切なかった。最近、象のはな子も亡くなりましたね。
2016/09/22
ソラ
最終話でやっと刀次のキャラに深みというか人間性というかそういうのを感じて、魅力的なキャラになったなぁと感じた。
2016/07/01
瀧ながれ
第2巻。短編集の形なのだけど、その短編の並びが時系列順じゃないのは意図あってのことなのかしら、内容を考えて効果的に並べた結果なのかしら。時代背景のために切ない話が多いのだけど、わたしはやはり動物が辛いことになる展開に弱くて、「野に咲く花のように」で号泣しました(このタイトルで連想するかと思いますが、そうです裸の何某です)。それ以外にも、海龍の出現とか(最後の一文にシビれた!)地下に陰陽師とか、いちいちツボにはまってます。たまらんシリーズです。
2019/10/10
HANA
シリーズ2巻。前巻よりも面白かった。個人的にそれぞれのキャラクターがどういったキャラかが少しずつ分かってきたからかも。それぞれの話の中に色々なネタが入っていて、考えて見つけてというのが面白くなってきた。
2016/07/25
緋莢
シリーズ2冊目。頑強で刺青のある茶楽呆吉郎と、二十代半ばだが白髪に隻眼、義手の美青年・襟之井刀次、白銀の髪、青碧の瞳、透けるような白い肌の少女・魔姫の3人が、依頼された怪事件の解決に動きます。「帝銀事件」のように実際に起こった事件の思わぬ側面が出てきたり、「日本のゴッホ」と呼ばれた画家など実在の人物が出てきて、重要な鍵になったりします。毎回、オチに事件や騒動に実在の人物や作品に絡めたものがあるので、そこも楽しめます(続く
2018/12/03
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