パラディスの秘録幻獣の書 (角川ホラー文庫 508-1)
パラディスの秘録幻獣の書 (角川ホラー文庫 508-1) / 感想・レビュー
mocha
はじめ古典調の訳文がとっつきにくかったけれど、とても引き込まれた。解説で小谷真理氏も書いているが、ラファエル前派の絵画を思わせるような美しく幻惑される世界。エロティックな場面も多いが、それも魔物の生命力をより感じさせる。瞳がアメジストからエメラルドに変わった経緯が知りたい。
2019/08/20
拓也 ◆mOrYeBoQbw
幻想耽美ホラー中短篇集。パラディス・サーガ。パリがモデルの架空都市パラディスを舞台に、血塗られた謎や歴史を紐解く作品群。デカダン文学の流れを組んだ退廃的エロスの色合いが強いですが、リー女史の都市や歴史の知識に裏打ちされた描写力がページを進ませますね。快楽や欲望と恐怖が共存したパラディスの都市と住民を生き生き(?)と浮かび上がらせます。アーサー・マッケンやC.A.スミスが好きな方にお勧めです(・ω・)ノシ
2018/09/29
miroku
1988年の作品だが、クラッシックな雰囲気が漂う。ローマ時代から続く因縁が、いかにも「らしくて」良い。
2010/07/15
長岡紅蓮
ファンタジー小説。幻想の都パラディス。地方から上京した青年ラウーランの下宿先は凋落貴族デュスカレ家の屋敷だった。なぜデュスカレ家は呪われてしまったのかが明かされていきます。
2020/04/08
ぬのさと@灯れ松明の火
架空の都市パラディスを舞台に、血にまつわる呪いや指環や、これぞタニス・リーの耽美世界。
2013/02/16
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