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妖怪博士ジョン・サイレンス (角川ホラー文庫 509-1)

妖怪博士ジョン・サイレンス (角川ホラー文庫 509-1)

妖怪博士ジョン・サイレンス (角川ホラー文庫 509-1)

作家
アルジャノン ブラックウッド
Algernon Blackwood
紀田順一郎
桂千穂
出版社
KADOKAWA
発売日
1994-04-01
ISBN
9784042669012
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妖怪博士ジョン・サイレンス (角川ホラー文庫 509-1) / 感想・レビュー

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Kouro-hou

積読山発掘シリーズ。高橋葉介先生曰く、夢幻紳士も妖怪ハンターもあの黒服のルーツはジョン・サイレンス博士にあるそうだ。20世紀初頭の、各地で起きるホラー現象におびえる患者さんにその筋を極めた心霊博士(本物の医者でもある)サイレンス先生がスーパーナチュラルな解を導き出して助けるという怪奇幻想小説群である。ゴシックロマンスが一巡した時代のこと、今とは怪奇幻想小説の受け止められ方も違ったのでしょうね。 中篇が多く、今となっては先生!話がクドいです!と思う事もありますがアクティブな展開や雰囲気は読み応えがあります。

2014/04/17

あたびー

#日本怪奇幻想読者クラブ 「妖怪」博士はどうかと思うが、心霊的な原因によるトラブルを抱える相手を、尋常ならざる手法を用いて救済するジョン・サイレンス博士の事件簿である。ブラックウッドのデヴューから二作目になる本連作集は、人間の深層心理や過去からの干渉、大自然の驚異、邪教の恐怖などその後のブラックウッドの著作傾向の多くを網羅している。6編のどれをとってもヴォリューム満点で、重厚な出来上がりになっている。(以下一篇ずつについて覚書を)

2019/05/14

佐倉

オカルトと近代科学、相反するふたつの世界の中間領域で人々が見舞われた怪異を解決していくサイレンス博士。近代という世界観に黒魔術や人狼、ミイラといったオカルトが侵入してくる、という状況に対してサイレンス博士は近代英国人の枠組みの中にいながら東西のオカルト知識を科学的に運用して事件を解決し、そうして世は全て事もなし…と秩序に回帰する。これこそ19世紀スピリチュアリズム的な楽観、という感じ。青春の思い出たる母校が実はおぞましい信仰の舞台だった…という「邪悪なる祈り」が特に面白かった。

2023/02/14

アキ

心霊現象や神秘学に詳しい医師ジョン・サイレンスのもとに 持ち込まれ色々な怪現象の相談をまとめた6編の短編集。 「いにしえの魔術」「霊魂の侵略者」「炎魔」「邪悪なる祈り」 「犬のキャンプ」「四次元空間の囚」を収録。 「いにしえの魔術」と「炎魔」、「邪悪なる祈り」が好き

2017/06/12

二笑亭

近代イギリス怪奇小説の三巨匠と称されるアルジャノン・ブラックウッドの連作短編。「妖怪博士」と冠しているものの悪魔や悪霊、精霊が大半で、妖怪(怪物)らしい妖怪は出てこず。本来の意味の妖怪(=怪異)には則しているけど。 全6篇の内、ミイラの呪いを描いた「炎魔」、人狼モノ「犬のキャンプ」がお気に入り。

2021/01/18

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