第十一の予言 シャンバラの秘密 (角川文庫 レ 5-9)
第十一の予言 シャンバラの秘密 (角川文庫 レ 5-9) / 感想・レビュー
キー
「私」の知的冒険を描く『聖なる予言』『第十の予言』に続くシリーズ第3作。1999年作品。 内容のほとんどが会話、という小説モドキだった前作・前々作に比べると、小説としては格段の進歩がうかがえ、会話ではなく行動を描くことで、だいぶ冒険小説らしくなってます。また、ペルーを舞台にした前々作、アメリカのアパラチア山脈を舞台にした前作では、単なる旅行小説だったのが、チベット自治区を舞台にしたことにより、非常にスリリングな物語になりました。後半になると会話も多くなりますが、最後までスリルさは保ってました。
2018/08/21
父帰る
今回の舞台はチベット。チベットにあるとされている伝説の秘密の理想郷シャンバラを求めて冒険が始まる。彼らの前に立ちはだかるのは、中国軍。ここで著者は中国のチベット人に対する抑圧政策をチクリと批判。しかし、チベットの僧はそうした中国に対して慈悲の法で対応する。彼ら僧は高次の霊的なエネルギーを保ち、かつ相手に放射することに依って、相手のハイアーセルフを呼び起こし、それに依って相手も霊的なエネルギーを上げ、霊的存在としての自己に目覚めさせる。著者はこの僧達が住むシャンバラをワールドビジョンとして描く。
2015/09/09
TPBON
小説としては第十の予言よりもずっと面白かった。聖なる予言シリーズとしては食傷気味になる内容。
2017/05/18
kurumi
『聖なる予言』を読んだのが20年くらい前?衝撃的で何度も読んだ。第十の予言が出た時は驚いたものだが、気が付いたら第十一とは!閉塞的な未来だけど、皆で祈りを。ってことか。
2015/10/07
風尾 発三郎
型は同じだが、奥が深い。 共時性・シンクロ。機会を活かすこと。 恐れは、必要ない。祈りのような力の大きさ。 しっかり受け取りました。
2024/01/06
感想・レビューをもっと見る