グリーンリバー・ライジング (角川文庫 ウ 9-2)
グリーンリバー・ライジング (角川文庫 ウ 9-2) / 感想・レビュー
みゃーるす
年に何回あるかっていう、本当に夢中で読んだ作品だった。序盤200ページまでに魅力的な囚人たちを手際よくキャラを立たせて紹介していき、残り300ページは刑務所という閉鎖空間に血と暴力と欲望をぶちまけ全力疾走する。でも、ただ暴力に満ちているだけではなく、心にグッとくるシーンがふんだんにある。「くずどものために」というたった8文字が4回繰り返される乾杯には燃えるっきゃない。ヒロイン役のデヴリンも性的な意味ではなく、性格的な意味でのビッチ感がいい女すぎる。15年前だけど、今読んでも古びたとこがなかった。
2012/02/28
160/160
東江一紀の日本語が読みたくて古本購入。ある悲観に暮れ絶望の中で貫こうとする愛情と、狂人の為に起こる肥溜めの様な刑務所「グリーンリバー」での大暴動の話。登場人物が全部クズ。読み進むにつれ“あぁ、俺の生きている小さな世界も鉄格子が無いだけで、グリーンリバーと何も変わらねぇや。”と不安に駆られる。生き残るクズ、死んだクズ、この世の中の全てのクズ共に乾杯。
2017/02/24
ルウ
★5 血とウンコと汗とザーメンにまみてた哲学。一緒に拳を振り上げ、最後には泣き、余韻に浸る。
2014/11/29
hikarunoir
頓挫している映画化を進めろ。
丰
19970725
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