ミュータント・メッセージ (角川文庫 モ 1-1)
ミュータント・メッセージ (角川文庫 モ 1-1) / 感想・レビュー
Gotoran
米国人女性(著者)が120日に亘るアボリジニ(オーストラリアのネイティブ)部族との砂漠での生活で得た精神性の気付きと学び。現代人の視点で、自然の声を聞き自然と共生するアボリジニの生活と精神性をリアルに抉り出す。文明社会に慣れきってしまった我々現代人に「真実の人」族アボリジニは本当の幸せ、生きる喜び、全てを委ねて信じる心を、思い出させてくれる。自然について、宇宙について、人や魂について・・心を開くということ、相手を認めるということ・・“目には見えないけれども大切なもの”を。非常に示唆に富む。
2015/08/03
ブリーゲル
アボリジニの一部の人々は、物質社会を否定し自然の中で物を持たず、物や数字に振り回されず、人間らしく生活している。 欲しい物、仕事、幸福とは?といった普遍的なテーマを深く考えさせられる。物が満ち足り、何が欲しくて何がしたいのか分からなくなっている文明人を否定はしないが理解不能だという。失っているものがあまりにも多いと。 テーマは素晴らしいが、残念なのはメッセージを受け取り本として著したとしてフィクションとしている事だ、自然の力で骨折が一晩で治ったり、テレパシーで話す等と明らかに行き過ぎ。.
2014/12/04
まろまろ
最初の一文からガーンときた。「人は人生で蜘蛛の巣を紡ぐのではない。巣の中の一本の撚り糸になるだけだ。その巣でどうあがいても、それは自分自身にしていることだ。」「最後の木が切り倒され、最後の川が汚染され、最後の魚が捕らえられた後。そうなって初めて金銭は食べられないと気づくだろう。」 〈真実の人〉族は、顔中に群がる蝿を受け入れたり、食事はその日に見つけた蛇や蟻や蜘蛛まで。そしてたった一人の役にたてばそれは才能なのだと認めてくれる。ものすごいサバイバルだけれど、今すべき事を細胞レベルで気づけることを学んだ。
2021/10/29
ひよこまめ
一人の白人女性がオーストラリアのアボリジニ族と砂漠を旅した体験談。読んでいて自分も体験しているような、非常に強い‘エネルギー’を感じました。ヨガで宇宙と繋がるイメージをしている時の感覚と、自然の中に身を置いて風を感じている時の感覚を濃縮して何倍にもした、魂を揺さぶられる感じ。時間をおいて何度も読みたくなります。
2014/07/13
TERu☆
この話が、事実でありそこにあるものが、真実であることを信じたい。 本当は、自分自身が実際にこんな尊い体験をしてみたいけど、本だけでもとってもありがたい経験ができたと思う。
2012/01/20
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