マグノリア (角川文庫 ン 18-1)
マグノリア (角川文庫 ン 18-1) / 感想・レビュー
Vakira
この世には奇妙な偶然があったりする。ビルの屋上から投身自殺。脅かしのつもりで発砲してしまったショットガンの弾が落下中の自殺者に当たってしまい、地面衝突までに即死。死んでから地面に激突。死因は着弾。自殺は一転他殺となってしまう。アメリカで実際にあった世にも奇妙な偶然。奇妙な偶然は予期せぬ展開となる。この本、その偶然に翻弄された9人の物語。この9人実はどこかで繋がっている。①大物TVプロジューサーは末期癌で病死寸前。②財産目的で再婚したその妻は痛み止めの薬確保に奔走。③、①の息子はカリスマ軟派師。
2021/11/08
ハルトライ
映画自体がものすごい好きなので、楽しく読めたが、小説としてはとてつもなく程度の低いものだと言わざるをえない。なによりも文章表現が、稚拙だ。映画自体にあるナレーションをそのまま書き出しているところはいい。が、この訳者が付け足したのであろう文章が、どれもこれもサムい。わざわざ分かりきっていることを、地の文で書く必要なんてまったくない。比喩も陳腐。「海の底のように沈黙するばかりだった」って、まるで高校生が書く比喩だと思う。
2013/05/19
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