僕の心臓を盗まないで (角川文庫 シ 24-1)
僕の心臓を盗まないで (角川文庫 シ 24-1) / 感想・レビュー
優希
色々なことを考えさせられました。アメリカの大学病院の外科医とモスクワのストリートチルドレン。普通であれば無関係なはずなのに、とあることをきっかけに関わっていくのですが、その形がかなり残酷とも言えます。希望を失った無垢な青い目を持つ少年・ヤーコフは新しい親という希望を与えられるのですが、最初から不穏な空気を感じました。外科医・アビーは勤務先で患者を前に悩んでましたし。ヤーコフは実は売られていっただけなんですね。臓器移植のドナーとして。臓器売買問題、生死の倫理について問われるような作品でした。グッときます。
2014/05/07
金吾
話を通じて生と死また生きる権利等を考えさせられました。立場により対応が変わるべきではありませんが、私自身は立場により態度が変わりそうです。話自体は筋はわかりやすく、読みやすい本です。
2021/02/21
nizi
往年のロビン・クックが書きそうな医療サスペンスだが、そんなことより表紙が怖い。こっちみんな。
2024/07/13
mochi_u
知人に薦めてもらいました。あまりサスペンスを読んだことがなかったのですが、一気に読み終えてしまいました。巧みに編まれた二本の糸が緊張感を増しながらほぐれていき、数度のどんでん返しの後に交わります。最後の最後までだれることなく進む物語は、まさにノンストップ・エンターテインメントでした。医療現場にリアリティーがあるな、と思ったらお医者さまなのですね。ミスリードのためとはいえ、振り返ると首を傾げる部分もありましたが、これがデビュー作というのですから素晴らしいです。後、邦題は改題しない方がよかったと思います。
2015/08/06
cotton
翻訳小説は苦手だけどこれは読みやすかった。疾走感のある医療サスペンス。
2017/02/17
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