ブラックベリー・ワイン (角川文庫 ハ 22-2)
ブラックベリー・ワイン (角川文庫 ハ 22-2) / 感想・レビュー
とりあえず…
少年時代の夏休み。田舎で出会った老人との交流。その出会いがジェイの人生の根幹をなす。そのことに気づくのはずっと後のこと。 少年時代を回顧するノスタルジアに溢れていた序盤、それを徐々に取り戻していくジェイの様子が生き生きと描かれる終盤。大人のためのおとぎ話という解説がぴたりとはまる、瑞々しいお話でした。 映画『ショコラ』をご存知の方、これはその続編的作品です。
2014/03/13
ノクターン
本が何度か雨具でぐちゃぐちゃになってしまったのだけど、それも味になるような本。すてき!ジョーとの暮らしのシーンは野はらで寝ころんでよみたい。絵本画家ターシャテューダーの生活を小説にしたような雰囲気。この本は映画化もされた「ショコラ」の街もでてくるお話でいろいろと好みだったので手に取りました。小説家ジェイの物語は発酵していくワインのようにじっくりとストーリー展開していく。長編だからか、村の閉鎖感も含めて、ランスクネで暮らしているような気持ちになるのです。
2018/10/16
shogolazo
1週間かけて眠読。時間の流れというのはかくも緩やかなものかと思うほど、東京との時流差がありすぎて、これはバカンスにゆったりと読むべきだなと認識。ビオディナミや自然農法なんてものは、なにも珍しいものじゃなくて、昔の農家が日常として捉えてたものなんだと改めて認識。それを売りにしている僕の仕事って、なんか不純なものに感じてしまう。いつか自分のワインセラーに並べたい。東京を離れてもう一度読みたい。。。。そういえばバカンスなんていったことない。
2016/06/24
ドラクロワ@灯れ松明の火
主要人物2人の名前が似ていて、読み始めはちょっと混乱しましたf^_^;前作『ショコラ』も何年か前に読みましたが、相も変わらずこの著者は名も無き人々に愛の眼差しを注いだような丁寧な作風ですネ。種・お守り・花・コーヒー・小石…のような日常のちょっとしたアイテムが物語の中で活き活きと動いていまス!主人公のオロオロ振りには苦笑モノですが、個性豊かな村の人たち、勇敢なヒロイン・マリーズの魅力は読んでいて愉快でした(^w^)
2012/01/07
めがとろん
葡萄を使わない、不思議なワインの香りが感じられる。ワインが人に与える少しの刺激を受けて、主人公も凝り固まっていた村人の人間関係も変わり始める。ショコラといい、ジョアンハリス大好きなのですが、以降の作品は日本語訳ないのか見かけない。残念。。
2014/08/04
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