ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)
ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
上巻に続いて、波瀾万丈の展開。ダン・ブラウンの想像力(妄想?)は飛翔を止めない。そればかりか、いよいよ核心とも言うべき「聖杯」に迫って行く。ダ・ヴィンチが考案したというクリプテックスも登場し、物語の細部の意匠にも事欠かない。ただ、「ヒエロス・ガモス」はともかく、マグダラのマリアがイエス・キリストの妻であったことまでを歴史的検証を経てきたように書くのはいささか狡いと言わざるを得ない。それが言い出されたのは1980年代になってからのことではなかったか。もっとも、そこには史実の裏付けがあるとするのだろうが。
2019/09/14
zero1
キリストは神か人か?聖書の作者は誰で編集者がいた?キリストに子が?カトリック信者が聞いたら怒りそうな内容。ベースは事実でも物語は想像力の賜物。だが知的好奇心を大いに刺激しスピード感あり。【最後の晩餐】の秘密は意外。人の目は【常識】で見えなくなる。【13日の金曜日】は何故、嫌われる?再読なのに面白い!探している物の正体が聖杯(後述)と判明。聖杯とは何だ?驚きの正体が明かされる。歴史に隠された陰謀と暗号がつまらないわけない。誰が敵で味方?協力者と危険が一緒に来る。舞台はフランスから海の向こうに。下巻に続く。
2020/06/01
セウテス
【ラングドン教授】シリーズ第2弾中巻。フランス警察の手を逃れて、ソニエールが遺した謎を追うラングドンとソフィー。キリストの聖杯の意味をダ・ヴィンチの最後の晩餐から読みとき、宗教史学者ティービングの協力を得て、飛行機でイギリスへと飛び立つ。敵側の描写や警察の動きが、効果的な位置で書かれており、どちらに転ぶのか緊張高まる巧みな展開で読む手が進む。暗号の解読で、もっと推理出来る設定なら良かったと思うが、小さな謎解きをしながら最大の謎へ向かう展開も、飽きさせない素晴らしい構成だと思う。事実と認識してしまうかも。
2020/05/05
せ~や
あまり面白くなかった内容が徐々に面白くなってきて、先が気になって読むことを途中で止めることが出来なくなりました。
こなな
ハリーポッターがでてきた。時期が同じなんだな。美術品にも陰謀説があって陰謀説は尽きることがない。象徴学者のラングドンは何でもない状況でも隠れた意味を見出そうとする。レオナルド・ダ・ヴィンチのいろんな面を知ることが出来る。“最後の晩餐”についてはかなり興味がそそられ学究心が高ぶる。チューリッヒ保管銀行の支店長が2人の協力者になるのかと思ったが…黒幕は誰なのか。錚々たるヨーロッパの車が出てきてわくわくする。ティービングの準備する“選り抜きのエグゼクティブのためのファンジェット機”エリザベスがカッコいい。
2024/04/25
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