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遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

作家
柳田国男
出版社
角川学芸出版
発売日
2004-05-26
ISBN
9784043083206
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遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー

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優希

古き良き日本がここにはあるような気がしました。民間伝承の宝庫である遠野。天狗、河童、動物、幽霊、人間、雄大な自然が紡ぐ伝説や怪異譚は、豊かな暮らしを伝えるもののように感じます。中にはゾッとするものもあるけれど、美しい日本ならではの姿がありました。かつて自然や妖怪、八百万の神と共存してきたことを思い起こさせます。

2016/06/10

ねりわさび

著者が知人より聞いた遠野にまつわる奇談、およびその続編を収録したフィールドワーク本。編集された時代背景のため当時この本を文学的存在として昇華させようとする文壇の魂胆が文章から見え隠れするのですが、そんな小難しいものでなくこれは純粋に大衆向けに編纂された怪談本の元祖と思いました。続編以外は旧仮名遣いなので少し読みにくいですが、内容は非常に興味深いものばかりで楽しめました。日本昔ばなしなどを彷彿とさせる短編集。という観点もできて面白かったですね。

2021/09/16

おか

正に 怪談物の原本だと思う。柳田國男は民俗学の先駆けです。この岩手県遠野の伝承話は 自分が集めた物と 当時遠野に住んでいた作家の佐々木喜善の協力を得てまず「遠野物語」を そして数年後「遠野物語拾遺」として纏め上げた。一番有名なのが 座敷わらしです( ◠‿◠ )でも 読んでみると 座敷わらしといっても まぁ何人もいる、、、笑そして伝承されている話には どこの某とか つい数年前まで生きていた人の証言だとか 真実味溢れる奇妙な話(笑)でも その奇妙な伝承を信じ 避けるべき災いを避ける縁として人々が生きています

2018/05/15

シ也

遠野に行く予定だった(遠野は山寺に化けた)ので、読んだ本作。始めて読んだのは中一の時なので、実に六年ぶりの再読となる。「え、怖っ」となるような話や「だからなんだよ」と突っ込みたくなる話などバラエティ豊富で、“古き良き日本”の一つの形が描かれているように思う。特に興味深いのは妖怪の話。赤い顔のカッパ。カッパの話には本物説は置いておいて異人説等色々ある。ここでのカッパの正体は一体...

2016/03/15

karatte

青空文庫8月8日公開分。高校の読書感想文で読んで以来の再読。ほぼ初読か。末尾の歌謡が全く記憶にないのは新版の追加分だからか単に記憶の衰え故か。高校当時とても読みたかったのは確かだが、読書感想文には不向きな内容で執筆に難儀したのを憶えている。オシラサマにオクナイサマ、ザシキワラシにマヨヒガに河童に猿の経立(ふったち)……名の羅列だけでテンション上がるのが凄い! 民俗学の古典的名著たる本書に関しては、読みにくさを解消する新仮名でなく歴史的仮名遣いが正解。読感にはオススメできませんが。コレデドンドハレ。

2023/10/22

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