パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫 47-1)
パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫 47-1) / 感想・レビュー
Aya Murakami
父の本 ホラーというより…SFに近いのかも?だとしたらゾンビ映画はどうなるのか?作品そのものを超えてジャンルや作品カテゴリーについて考えてしまう作品です。 著者の別の作品ではパラサイトイブのもう一つのテーマは共生なのだとか?なるほど、ミトコンドリアが寄生の戦略をとる限り作品のように自滅していくわけですね。さて、人類は他者(他の種も含む)とうまく共生関係を結べているでしょうか?ミトコンドリアさんの喜ぶ生き方をすれば美と健康も向上していいことづくめかもしれないよ?
2019/02/24
ミュポトワ@猫mode
有名なホラー小説を読んでみたが、これは…こんなに医学的、薬学的な詳細を書く必要あるか?と思ってしまった。ホラーなんて娯楽小説なんだからガッて怖ければそれで良いんじゃないの?って思うんだが。昔、有川浩先生の対談を読んだときに、如何に自分の知識を本から削っていくかっていうのが重要って話をしていたのを思い出した。この本はまさにその部分の削り方が甘いのだと思う。知識はひけらかすのではなく、書かずに滲ませるものだと思うわけ。じゃないと読者は読み飛ばして、ついてこないよって思う。酷評、すいませんm(_ _)m
2021/02/07
みっぴー
第二回日本ホラー大賞受賞作。あれ?Ayaは?セントラルパークは?ゲームとは全く違ってましたが、原作はこちらだそうです。専門用語はさらりと流しても、とても楽しめる作品でした。イヴの存在感が凄くて。。女の執念、恐ろしい((((;゜Д゜)))イヴが何億年もの時間をかけ、計画した作戦。それは人間を支配するクイーンになること。その時が、今まさに現実になろうとしている。イヴを止めるにはどうしたら…⁉ややグロいシーンもありますが、一気読みでした。
2017/11/27
Tetchy
本書が他のホラー作品と比べて一歩抜きん出ているのは、まずその壮大な嘘を博識な専門知識によって理論武装し、本当にありえそうな恐怖を齎したこと、そして従来人間に寄生し、征服しようとする存在は地球外生物が多かったのに対し、瀬名氏は元来全ての生物に備わっているミトコンドリアという存在に着目したこと、この2点にあるだろう。やはりエンタテインメントとしての勢いを減じているのが圧倒的な量を誇る専門知識と専門用語だ。この辺の匙加減がやはり若書きの至りというものだろうか。それでも日本ホラー大賞に恥じない、力作である。
2010/03/25
綾@新潮部
再読。初版本なので27?28?年前に読んでいるはず。表紙もこれじゃないのよね。内容は全く覚えてなかったので問題なかった。医学的な用語はさっぱりわからず、文字を読んではいるけれども全く理解はできないという状態。そういう部分以外は面白いんだけどなぁ。難しいよね!中盤から後半のスピード感とひたひたと襲来しつつある存在が怖かった。エロ描写多めなのもこの作品の内容的にはしょうがないんだろうけど、そこまでいらないかな……とは思った。あとは移植あたりの描写がグロいので要注意。
2023/01/29
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