月神の浅き夢 (角川文庫 し 19-4)
月神の浅き夢 (角川文庫 し 19-4) / 感想・レビュー
🅼🆈½ ユニス™
”聖なる黒夜“と繋がってかのようなRIKOシリーズ。シリーズ3作目の本作品は若くて逞しい刑事が次々と手足、性器を切り取られ、残虐に木に吊される所から始まる。事件解決だけに集中するオンリーミステリー犯罪小説ではない。ひとりの女性の壮大な人生ドラマだった。サスペンスとハードボイルドが絶妙に調和し合う柴田よしきさんの真骨頂作品だった。想像通り面白かった。
2018/06/22
ずっきん
はー、面白かった。今回は猟奇殺人事件の捜査を前面に押し出して、サスペンスとして読みごたえガッツリ。着地はアレだが'98作なのでヨシとする。主軸となる物語は二本ある。まず、刑事を続けることを悩むリコの心情を、捜査や練と麻生と絡ませながら描かれる。もう一本は、リコの視点を通してじわじわと浮かび上がる練と麻生の物語。もう、本当に上手い。この二本を昇華させるようなラストシーンは惚れ惚れとする。600ページ越えだが、まったくダレずに一気読み。最後なので、もっとゆっくりと読めばよかったといまさら(悲)→
2018/10/20
ゆみねこ
若い男性刑事が連続猟奇殺人の犠牲者に。共通点を見つけ、わずかな手がかりから犯人を追う緑子。虐待の連鎖、不幸な冤罪。続編は出ないのでしょうか。この終わり方では気になってしまいますね。うーん、私の好みとしては安藤より高須なのですが…。
2015/11/13
りゅう☆
連続して若くて男前の刑事5人が手足性器を切り取られた遺体で発見。家族と穏やかな生活を送るために刑事を辞める決意をした緑子が最後の事件として挑む。殺される条件に当てはまる義久が怯えてる。3人目の被害者蓼科は何を調べていた?なぜアイドル山崎瑠奈のファンクラブ会員だったのか?過去に冤罪で釈放された男が自殺。首を吊った父を下ろそうとして電動ノコギリで傷つけてしまった10歳の娘。冤罪事件の現場トップが明彦。犯人を突き止めたのが麻生。入院した娘の見舞いに行った義久。これが無関係とは思えないことにゾクゾク。麻生への→
2024/09/26
くたくた
いよいよ『聖黒』を先に読んだことを後悔する。被害者名と掛川エージェンシーだけで、激しくネタバレ状態。おまけに泉が彼氏はコンピューターの天才なんだって、それ練以外にあり得ない。やっぱり脳内を一端初期化してリコシリーズを始めから読み直したい。今回は過去の冤罪事件にからむ連続警官殺害死体損壊遺棄事件。リコは古巣で鬼門の警視庁に捜査本部の助っ人で加わるが。練と麻生も話に絡むが、今回またも麻生〜!貴様ぁ!!な事態だ。斎藤と練の馴れ初めも明らかになる。斎藤の出所を出迎えに行く練。斎藤を取り込む作為かもしれぬが良い子だ
2022/10/05
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